一時は視聴率が低迷していたtvN土日ドラマ『テプン商事』が再び実力を証明した。26日放送の第6話は、全国世帯平均8.9%、最高9.6%、首都圏平均8.5%、最高9.4%(ニールセン・コリア有料プラットフォーム基準)を記録し、全チャンネル同時間帯で1位を獲得した。特に地上波を含む全チャンネル基準でも視聴率1位を維持し、実力派週末ドラマの王座を確固たるものにした。20~40代ターゲット視聴率も平均2.6%、最高2.9%で自己最高を更新し、若年層からも圧倒的な反応を得た。

『テプン商事』は第6話で本格的な輸出契約成功ストーリーを描き、劇的な面白さを加えた。カン・テプン(イ・ジュノ)とオ・ミソン(キム・ミンハ)は、不可能に近い7,000足の安全靴輸出契約を勝ち取り、「奇跡の営業デュオ」として活躍した。闇金融業者のリュ・ヒギュ(イ・ジェギュン)に侮辱された後、「商売一度やってみよう」と決意を固めたテプンは、無謀ながらも真摯な根性で不可能に挑戦した。
しかし、開始当初から危機に見舞われた。約束された500足の代わりに7,000足の物量がソウル市に到着すると、ミソンは狼狽し、テプンの独断的な決定に激怒した。それにもかかわらず、テプンは「怪我しなければ怒らない」というミソンの一言に、黙々と頷いた。現実的な限界と不安の中でも、二人は互いを信頼し再び立ち上がった。

テプンの最初の戦略は差別化だった。彼は内需市場の代わりに、欧州や米国など安全規制の厳しい地域をターゲットに据えた。「安全こそがコスト削減の鍵」という論理を掲げた彼の発想は、既存市場を超える洞察であった。自ら安全靴を履いて割れたガラスの上を歩き、ジャンプやダンスを披露して製品の耐久性を実証したテプンの「体で補う宣伝」は、かえって真摯さを増した。
この映像に反応した海外企業「ロイヤルインベストケミカル」が関心を示すと、バトンはミソンに引き継がれた。隙間に英語を勉強しながらチャンスを準備してきたミソンは、緊張の中でも冷静にPTを完遂した。「人のための安全靴」というメッセージで海外バイヤーの心を掴んだ彼女は、最終的に契約書に捺印し成果を完成させた。このシーンは視聴者にスリリングなカタルシスを与えた。

しかし、ドラマは成功で終わらなかった。安全靴の積出しを前に突発的な変数が発生した。海運会社のブラックリストに載ったテプン商事が積出しを拒否され、危機感が高まった。借用証に自己の身体放棄を明記したテプンの無謀な犠牲を知ったミソンは、「社長の責任も問わず英雄ごっこをする」と激怒した。二人の最初の対立は、視聴者の没入感を極限まで引き上げた。
その後、釜山(プサン)の魚市場でアイデアを得たテプンは、遠洋漁船を利用して輸出するという発想を浮かべたが、船長の冷淡な拒絶に再び壁にぶつかった。しかし、挫折よりも希望を選んだテプンとミソンの姿は、視聴者に重い余韻を残した。「結局やり遂げるだろう」という期待感の中、次回に対する興味が爆発的に高まった。

放送後、視聴者は 「イ・ジュノの演技、本当に凄かった」、「涙を浮かべる演技に共に泣いた」、「『テプン商事』、心から応援したくなる」、「現実的なセリフと感情線が完璧だった」など熱い反応を寄せた。特に最終独白シーンでは「笑っているのに目に涙が浮かぶ演技」との評価が続き、イ・ジュノの内面演技に称賛が殺到した。
一方、『テプン商事』はNetflix「今日のTOP10シリーズ(韓国)」で1位を維持し、オンラインでも興行を継続している。放送3週目に視聴率が一時的に低下したが、今回の回で再び9%台を回復し上昇傾向を固めた。回を重ねるごとに完成度と没入感が増し、『テプン商事』が週末のお茶の間劇場における確固たる強者としての地位を確立している。

※ tvNドラマ『テプン商事』 (ニールセン・コリア提供、全国基準)
– 第1話(10.11) 5.9%
– 第2話(10.12) 6.8%
– 第3話(10.18) 7.4%
– 第4話(10.19) 9.0%
– 第5話(10.25) 7.1%
– 第6話(10.26) 8.9%
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