故パク・チリ作家の小説『マンホール』が映画化！11月に韓国で公開

青春代表小説と見なされる『マンホール』を原作とした映画『マンホール』の予告編が公開され、反応が熱い。特に原作が持つ文学的で繊細な心理描写がスクリーンにどのように実現されるかに注目が集まる。

2016年に亡くなった故パク・チリ作家は、青春の心を代弁する作家として文壇の愛を受けていた。映画『マンホール』は、パク作家の小説の中で初めて映画化された作品という点で、特に意味深い。

1985年、全羅南道・海南郡（チョルラナム道・へナム郡）で生まれたパク作家は、2010年に小説『合体』でデビューし、大きな注目を集めた。当時、第8回 四季文学賞で大賞を受賞しデビューした。その後、6年余りという短い執筆期間の中で、『マンホール』、『ヤンチュンダン大学探訪記』、『セブンティーンセブンティーン』、『ダーウィン・ヤング　悪の起源』などの作品を次々とヒットさせ、ベストセラー作家としての地位を確立した。そして、代表的な隠遁型作家として知られるようになり、2016年に亡くなった。

映画『マンホール』は、高校生の複雑かつ暗い心理を描くスリラーである。殉職した消防士の父を持つ高校生「ソノ」（キム・ジュノ扮）は、心に深い傷を抱えながら生きる中、予期せぬ事件に直面し、ジレンマに陥る。

ハン・ジス監督は、原作が持つ高密度な心理構造を緊張感あふれる叙事と洗練された美術で見事に脚色した。特に、家族の無関心な許しと友人との逸脱の中で、徐々に破局へと向かうソノの内面を繊細に捉えることに注力した。

今回の映画で長編演出デビューを果たすハン監督は、韓国映画アカデミー出身であり、Netflixオリジナルシリーズ『大洪水』の共同脚本家としても参加した経歴がある。

新人俳優のキム・ジュノをはじめ、クォン・ソヒョン、ミンソ、パク・ミヒョンなど実力派俳優たちの高い没入感ある演技アンサンブルも、この作品の重要な見どころとして期待されている。公開されたメイキングスチルは、映画内で表現される内面的な感情を豊かなロケーションの雰囲気と共に捉え、その期待をさらに高めている。

ネットユーザーたちは予告編公開後、「これが私の人生小説だ」、「この小説が映画化されるなんて」、「とても見たい」、「予告編から色合いが良いね」、「映画『世界のジュイン』も良かったけど、独立映画でもまた良作が出るのかしら」、「主人公の顔、想像と似てるね（笑）」、「これが出るんだ」など、様々な期待の声を上げている。

映画は、第26回全州国際映画祭で「今年の眩しい発見」として招待され、すでに評論家から高評価を得ている。

映画『マンホール』は11月19日に韓国で公開される予定だ。