日本のアニメ「劇場版「鬼滅の刃」無限城編」が、韓国国内で公開された日本映画の中で歴代最高の興行記録を樹立し、注目を集めている。
8日、韓国映画振興委員会・映画館入場券統合電算網の集計によると、「劇場版「鬼滅の刃」無限城編」はこの日午前11時10分時点で累積観客数559万人を突破し、国内公開日本映画歴代興行1位の座に上った。
この作品は公開前から今年最高の事前予約数92万枚を記録し、興行の風を予告した。公開後2日で100万人を超え、10日目には今年最短期間で300万人を達成。続いて公開18日目に400万人を突破し、興行を継続している。
今回の成果により「鬼滅の刃：無限城編」は、2023年3月に韓国で公開された「すずめの戸締まり」（558万9861人）の記録を2年ぶりに更新。国内公開日本映画、および日本アニメとして歴代1位を獲得した。観客の評価も熱く、この映画を鑑賞した人々はネイバーの観覧評に「期待して観ても期待以上」、「言うまでもない。最高の映像美、狂ったような背景の無限城、圧倒的なサウンド、素晴らしい技を繰り広げる鬼殺隊…さらに感動とキャラクターの物語まで全てを捉えた、家族で鑑賞するのに最適な映画です」、「鬼滅の刃ファンなら満足できる映画」、「本当に一瞬も見逃せない」、「鑑賞中に心臓がドキドキして止まらなかった」、「これだ。今年最高のアニメーション」、「最近観た映画の中で最高、本当に」、「これほどアクションに富んだ劇場版は初めてだった」などと高評価を寄せた。
また、今年全体のボックスオフィス1位に上っている「ゾンビになってしまった私の娘」（563万6018人）の興行成績にも迫っており、今後の最終観客数の推移に注目が集まっている。
「劇場版「鬼滅の刃」無限城編」は、血鬼の本拠地である「無限城」を舞台に、鬼殺隊と上弦の鬼たちとの最終決戦を描く。
シリーズの核心を描いた本作は、日本でも興行熱を維持。先月3日現在、日本国内の累積興行収入は375億3000万エンに達し、前作「劇場版「鬼滅の刃」無限列車編」と共に、シリーズ史上最高の興行収入を記録している。
物語は、長年にわたり続いた鬼殺隊と、血鬼の首領「鬼舞辻無惨」率いる勢力との戦争が本格化するところから始まる。無限城は無惨が支配する巨大な空間で、鬼殺隊の隊員はここに引き寄せられ、熾烈な死闘を繰り広げる。炭治郎、禰豆子、善逸、伊之助をはじめ、柱と呼ばれる最精鋭の剣士たちが一堂に会し、シリーズ最も激しい対決が展開される。
「無限城編」は、前作「無限列車編」と「刀鍛冶の里編」に続くストーリーを基に、完成度の高い演出と戦闘シーンを展開。特に、3Dと2Dの作画が流麗に融合したビジュアル、キャラクターの感情を最大限に引き出す音楽とサウンドデザインが、没入感を一層高めている。各キャラクターの信念と犠牲、そして仲間愛が交錯し、叙事詩的な深みを加えているとの評価だ。
「鬼滅の刃：無限城編」は、単なるアクションアニメを超え、人間と血鬼の運命を懸けた戦いを通じ、人生と家族の意味を問い直す作品だ。シリーズファンにとっては長い待望のクライマックスであり、新規観客へ広大な世界観のエッセンスを示す作品でもある。
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