俳優オ・チョヒは最近、自身のInstagramを通じて40代の妊娠に関する率直な考えを伝えた。彼女は「最近、周囲で結婚と妊娠の知らせが相次ぎ、『私も妊娠した』という言葉がとても馴染み深いほどに妊娠仲間が増えた」と明かした。
オ・チョヒは続けて「しかし、一方では『高齢出産』、『40代で大丈夫？』、『遅すぎるのでは？』という心配の交じった質問も多い」と述べ、「私は20代、30代に誰よりも激しく生きてきたので、40代の妊娠と育児は心に余裕があり、赤ちゃんをよりしっかりと迎えられる時期だと思う。心配するよりも応援してほしい」と強調した。実際、40代の妊娠に関するコンテンツには「その年まで何をしていたのか」、「子供に良くない」といったコメントが寄せられることもある。
公開された動画では、周囲の懸念をユーモラスに受け流す姿が捉えられていた。「なぜ今、子供を産むのか？」、「どうやって育てるつもりなのか？」という声にも動じることなく、自信を見せている。オ・チョヒは妊娠7週目に流産判定を受けた後、1か月で一卵性双生児妊娠の知らせを伝え、大きな祝福を受けた。彼女は「確率0.4%の一卵性双生児なので、今でも信じられない。母方に双子の遺伝子があった」と明かした。
韓国社会では、結婚と出産が徐々に遅くなっている。韓国国家データ処の「8月人口動向」によると、昨年の初婚年齢は男性33.9歳、女性31.6歳であり、OECDの「社会指標2024」では韓国女性の平均出産年齢が33.5歳で、OECD平均（30.9歳）より高い。調査対象33か国中で最も高く、上昇速度も速い。
結婚と出産年齢の上昇により、産婦10人中4人が35歳以上の高齢出産となった。韓国保健福祉部の資料によると、韓国の平均出産年齢は2016年の32.4歳から昨年の33.7歳に増加し、35歳以上の母親の割合は26.4%から35.9%に上昇した。
高齢出産が増えるにつれ、未熟児や先天性異常児の診療費も着実に増加している。37週未満の早産児および体重2.5㎏未満の低体重児、出生後2年以内の先天性異常児の診療費は、2018年に4,917億ウォン（約520億円）から昨年7,885億ウォン（約835億円）へ約1.6倍に増加した。未熟児単独の診療費は1,846億ウォン（約195億円）から2,649億ウォン（約280億円）に44%増、先天性異常児の診療費は3,071億ウォン（約325億円）から5,236億ウォン（約550億円）に70%増加している。
40代の妊娠の場合、自然妊娠の確率が低下し流産リスクが増加する可能性があるため、注意が必要である。専門家は、高齢女性が健康な妊娠を実現するために必ず守るべき事項として、▲妊娠前の健康診断と生活習慣の改善▲定期的な産前検査▲バランスの取れた食事と適切な運動▲ストレス管理と十分な睡眠▲必要に応じた専門医との相談による高リスク妊娠管理などを強調している。特に、多胎妊娠や高齢出産は早期診断と産前管理が必須である。
韓国の野党「国民の力」のキム・ミエ議員は、「出産年齢の上昇は社会変化の自然な結果」であるとして、「年齢に関係なくすべての母親が安全に出産できるよう、地域ごとの母子統合治療センターの拡充、産前・産後の健康管理の強化、地方分娩インフラの改善が急務だ」と述べた。
オ・チョヒの事例は、40代での妊娠が十分に可能であり、適切な心構えと体系的な健康管理が重要であることを示している。同時に、社会全体で高齢出産の増加に対応するための政策的支援の必要性が再考されている。専門家は、「遅い妊娠であっても定期的な検査と正しい生活習慣の管理により、健康な出産と育児が実現できる」と強調している。
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