韓国の国民的俳優故イ・スンジェが芸能界の後輩たちの最後の見送りの中、永眠した。

7日午前5時30分、ソウル松波区(ソンパ区)ソウル峨山病院葬儀場で故イ・スンジェの葬儀が執り行われた。葬儀後の午前6時20分には出棺が行われた。
葬儀の司会はMBCシットコム『屋根を突き破ってハイキック!』で故人の婿役を演じた俳優チョン・ボソクが務め、ハ・ジウォンとキム・ヨンチョルが故人を偲ぶ追悼の言葉を読み上げた。
追悼の言葉でハ・ジウォンは「尊敬し愛するイ・スンジェ先生、今日この場で先生をお送りしなければならないという事実が今も信じられない」と述べ、「先生の力強い声が今もどこかで再び聞こえてくるような気がする」と涙を流した。
ハ・ジウォンは「先生から学んだ心と姿勢を今後の作品と人生の中でしっかりと実践していく」とし、「作品の前では正直に、人の前では温かく、演技の前では最後まで謙虚さを失わない、先生に恥じない俳優になる」とも語った。
またハ・ジウォンは「今日この場は、先生の演技を愛してきた多くの後輩たちと、先生の作品を通じて笑い泣いた大衆の心が一緒に集まった場だと思う」とし、「どうか安らかにお休みください、私たち後輩は先生が示してくださった心と姿勢を忘れずに引き継いでいきます」と述べ、感動を呼び起こした。

葬儀後に設けられた追悼スペースであるKBSには立ち寄らず、すぐに埋葬地である利川エデン楽園に移動し故人の最後の道を見送ることになった。
イ・スンジェは先月25日未明91歳で亡くなった。故人は昨年演劇『ゴドーを待ちながらを待ちながら』を終えた後、活動を一時休止し健康回復のためリハビリ治療に専念していたが、結局この世を去り多くの人々の悲しみを呼び起こした。
「現役最高齢俳優」として最近まで精力的に活動していたイ・スンジェの遺体には各界の関係者たちの弔問が続いた。 国民俳優イ・スンジェ、91歳で去り最後の道を見送られる 。

ニュース1によると、オ・セフンソウル市長をはじめ、イ・ジェオ民主化運動記念事業会理事長、パク・ジャンボムKBS社長、韓服デザイナーのパク・スルニョ、俳優ペク・イルソプ、パク・クニョン、キム・ヨンオク、キム・ヨンチョル、キム・ヨンゴン、キム・ソンウン、キム・ソンファン、キム・ハクチョル、キム・ヨジン、シング、ソン・スク、ソン・スンホン、ソン・オクスク、イム・ハリョン、ユ・ドングン、ユン・ギョンホ、ユン・ダフン、イ・ムセン、イ・スンギ、チャン・ドンゴン、チャン・ヨン、チョ・ダルファン、ジュリアン・カン、チェ・スジョン、チェ・ジウ、チェ・ヒョヌク、ハ・ヒラ、ハン・ジイルなど多くの同僚俳優たちが故人を追悼した。
25日にはチェ・フィヨン文化体育観光部長官が遺体を直接訪れ金冠文化勲章を追贈した。金冠文化勲章は文化勲章の中で最も高い等級で、文化芸術の発展に顕著な貢献をした人物に授与される。

1934年11月咸鏡北道会寧で生まれたイ・スンジェはソウル大学哲学科在学中の1956年演劇『地平線の彼方』でデビューした。その後『私も人間になる』『思母曲』『風雲』『普通の人々』『東医宝鑑』『愛が何だって』『風呂屋の男たち』『ホジュン~宮廷医官への道』『商道-サンド-』『私の愛は誰だ』『イ・サン』『母さんに角が生えた』『ベートーベン・ウィルス~愛と情熱のシンフォニー~』『王女の男』『カネの花~愛を閉ざした男~』『犬の声』など数多くの作品で活躍した。
演劇界でも着実に活動し存在感を示し続けた。デビュー作『地平線の彼方』を皮切りに『ロミオとジュリエット』『青瓦台』『じゃじゃ馬ならし』『ベケット』『わが町』『春香伝』『パダムパダム~彼と彼女の心拍音~』『セールスマンの死』『ドン・キホーテ』『アンリおじいさんと私』『拝啓、愛しています』『リア王』などの大作に参加した。
特にシットコム『思いっきりハイキック!』『屋根を突き破ってハイキック!』やバラエティ『花よりおじいさん』を通じて大衆により親しみやすいイメージを残した。
また故人は1991年に政界に入り、1992年の第14代国会議員選挙で民主自由党候補としてソウル中浪甲選挙区に出馬し当選し国会議員として活動した経歴も持つ。
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