過去の犯罪歴を認めた俳優チョ・ジヌンが芸能界引退を発表した。

6日、チョ・ジヌンは所属事務所SARAMエンターテインメントを通じて公式謝罪とともに活動中断及び引退決定を発表した。
チョ・ジヌンは立場文で「まず私の過去の不名誉な行為により、私を信じ応援してくださったすべての方々に失望を与えたことを頭を下げてお詫びする」と述べた。
続けて彼は「私はこのすべての非難を謙虚に受け入れ、本日をもってすべての活動を中断し、俳優の道に終止符を打つ」と明かした。また「これが私の過去の過ちに対して負うべき当然の責任であり義務だと考える」と付け加えた。
彼は「今後一人の人間として自ら立ち直るために最善を尽くして反省する」とし「改めて心からお詫びする。愛し尊敬するすべての方に感謝した」と述べた。
チョ・ジヌンは釜山慶星大学校演劇映画学科を卒業後、演劇で演技を始めた。その後2004年映画『マルチュク青春通り』でスクリーンデビューを果たした。以降『卑劣な街』(2006)、『悪いやつら』(2012)、『バトル・オーシャン海上決戦』(2014)、『暗殺』(2015)、『警官の血』(2022)など様々な作品で活動し、ドラマ『シグナル』(2016)に出演して大きな人気を得た。
そんな中、5日、チョ・ジヌンが高校時代に車両窃盗と性暴力犯罪に関与していたという疑惑が報じられた。これについて俳優の所属事務所は「確認の結果、俳優に未成年時代の過ちがあったことを確認した」と明かした。ただし「30年以上前の出来事で経緯を完全に把握するのは困難」と伝え、性暴力に関する行為は無関係だと強調した。
チョ・ジヌンの引退発表はドラマ『シグナル』の続編である『2番目のシグナル』など今後の作品への影響や世論の悪化を意識したものと解釈される。
この発表により、直接的な影響を受けたtvNにも注目が集まっている。来年上半期公開予定の『2番目のシグナル』はすでに撮影をすべて終えているが、犯罪と社会正義を扱うドラマの性質上、公開に大きな影響を及ぼすと予想される。
さらにこの日SBSは、チョ・ジヌンがナレーションを担当していた教養番組『ギャングとの戦争』を全面的に差し替えると発表した。7日放送の第2部からはチョ・ジヌンの声が除かれる。
KBSもチョ・ジヌンが出演し洪範図(ホン・ボムド)将軍の遺骨奉還の旅を扱ったドキュメンタリー『国民特使チョ・ジヌン、洪範図(ホン・ボムド)将軍をお迎えする』の映像をYouTube公式チャンネルで非公開にした。
コメント0