ジェームズ・キャメロン監督の『アバター』シリーズ第3作目『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』が公開1週間前に事前予約ランキング1位を獲得し、「トリプル千万人」達成の可能性に注目が集まっている。

10日、韓国映画振興委員会の映画館入場券統合電算網による集計で、同日午前10時時点の『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』の事前予約率は36.8%を記録し、事前予約1位となった。事前予約観客数は16万423人に達しており、公開まで7日残されていることから、事前予約観客数は20万人を大きく超える見通しだ。
『アバター』シリーズは韓国の劇場市場で圧倒的な興行力を証明してきた。2009年に公開された1作目は1,362万人の観客を動員し、歴代外国映画興行3位を記録した。全世界興行収入は29億2,300万ドル(約4,560億6,588万円)を超えた。2022年公開の2作目『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』も1,080万人を動員し、23億4300万ドル(約3,656億2,330万円)の興行収入を記録。2022年公開の2作品連続で1,000万人を突破し「ダブル千万人」を達成したことから、3作目で「トリプル千万人」に到達できるか注目が集まっている。

『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』では、ジェイクとネイティリの長男ネテヤムが死を迎えた後、深い悲しみに沈むサリー一家が、ヴァランが率いるアッシュ族と出会い、炎と灰に覆われたパンドラで巻き起こる巨大な危機と冒険が描かれる。火山地帯や火の生態系など、2作目とはまったく異なるビジュアルが展開され、戦争・復讐・許しが主要テーマとして扱われる。
また、本作の製作費は約4億ドル(約623億9,236万円)規模と推定されており、前作と同等かそれ以上の超大作の予算が投じられている。マーケティング費まで含めると、全世界興行10億ドル(約1,559億6,572万円)以上を記録してようやく損益分岐点に達する超高コストプロジェクトだ。

ジェームズ・キャメロン監督は韓国の観客に向けて「『アバター』シリーズの新たな幕が開く。劇場だけで体感できる圧倒的な体験、さらに深まった感情とスケールに出会えるはずだ」と語った。さらに「『アバター』の旅路に共にいてくれて感謝している。シリーズが拡張し続けられるのは、皆さんの熱い愛のおかげだ」と感謝を伝え「12月19日、私と一緒に再びパンドラへ旅立とう」と呼びかけた。

一方、年末の興行成績はディズニー作品同士の「自社対決」の様相を呈している。先月26日に公開されて以降、韓国の興行収入1位をキープしている『ズートピア2』は、9日時点で累計412万人を突破し、公開13日で400万人を超えた。今年公開作で最速の記録だ。10日の事前予約率では『ズートピア2』が30.8%で2位を記録している。
19日に公開される『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』が『ズートピア2』の勢いを止め、年末の興行成績を制するのか。そしてシリーズ3作連続となる1,000万観客突破という大記録を打ち立てるのか、注目が集まっている。
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