『竜とそばかすの姫』で約6,460万ドル(約100億6,179万1,656円)の興行収入を記録した日本の巨匠・細田守監督の新作アニメーション『果てしなきスカーレット』が、2026年1月に韓国での公開を確定した。配給会社ソニー・ピクチャーズは9日、公開決定とともにメインポスターを公開した。

『果てしなきスカーレット』は、父の死をきっかけに復讐の旅へ出る少女スカーレットの物語を描く作品だ。スカーレットが時空を行き来しながら繰り広げるファンタジー冒険が中心内容で『竜とそばかすの姫』以来4年ぶりとなる細田守監督の新作となる。
細田守監督は『時をかける少女』で名を広めた後『サマーウォーズ』『おおかみこどもの雨と雪』『バケモノの子』などを手がけ、世界的な監督として評価を確立した。第91回アカデミー賞ノミネートをはじめ、カンヌ国際映画祭やゴールデングローブ賞でも候補入りし、アジアを代表するアニメーション監督として評価されている。
日本国内では『秒速5センチメートル』『君の名は。』『すずめの戸締まり』などで知られる新海誠監督とともに、アニメ界の巨匠・宮崎駿監督の後継者のひとりとしても扱われている。

『果てしなきスカーレット』は公開前から海外の主要映画祭の注目を集めている。第82回ヴェネツィア国際映画祭の非コンペティション部門、第50回トロント国際映画祭スペシャルプレゼンテーション部門、そして第63回ニューヨーク映画祭スポットライト部門に公式招待され、早くも話題を呼んでいる。
細田監督はこれまで、圧倒的な想像力と緻密な作画で独自の世界観を築いてきた。新作でも唯一無二のビジュアルと、時空を超えるファンタジーが観客を魅了すると期待されている。
今作の大きな特徴は、そのほとんどが3Dアニメーションで制作されている点だ。細田監督は繊細で温かみのある手描きの作風で高い評価を得てきたが『竜とそばかすの姫』では3Dと2Dを融合する表現に挑戦した。新作は完全3Dで構成され、より進化した表現が堪能できるという。
声優陣も豪華だ。『海獣の子供』に出演した芦田愛菜がスカーレットを演じ『ドライブ・マイ・カー』の岡田将生、日本を代表する俳優・役所広司も声の出演で参加し、作品の完成度を高めている。

公開されたメインポスターには、復讐に臨むスカーレットの迫力ある姿が描かれている。血に染まった白いドレスを纏い、剣を掲げる彼女の姿が強烈な印象を残す。足元には戦闘で倒れたような影が広がり、物語への好奇心をかき立てる。
スカーレットの揺らぎのない表情と正面を見据えた視線は、復讐の旅がどのように展開されるのか期待感を高める。時空を行き来する幻想的な冒険がスクリーンでどのように表現されるのか注目される。
細田守監督の『果てしなきスカーレット』は2026年1月に韓国のCGVで公開される予定だ。
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