ディズニープラスのオリジナルシリーズ『メイド・イン・コリア』が11人のキャラクターポスターと予告編を公開し、初回配信前から大きな注目を集めている。
本作はヒョンビン、チョン・ウソンを筆頭にした超豪華キャスト陣と約700億ウォン(約74億3,664万円)規模の制作費を投じて制作された話題作だ。なかでも注目されているのが、シーズン1の配信前にすでにシーズン2の制作が確定している点だ。



物語の舞台は混乱と飛躍が同時に存在していた1970年代の韓国だ。激動の時代を生きる人々の欲望と狂気がぶつかり合う、権力を巡るサスペンスを描く。国家を収益源として利用し、権力の頂点に上り詰めようとする中央情報部課長ペク・ギテ(ヒョンビン)と彼を執拗に追い続ける検事チャン・ゴニョン(チョン・ウソン)が巨大な時代の事件と向き合っていく。
18日に公開された11人のキャラクターポスターは、各人物の欲望と信念を立体的に切り取っている。鋭い視線で相手を見下ろすペク・ギテは野望に満ちたエネルギーを放ち、懐中電灯を手に正面を見据えるチャン・ゴニョンは一本気な検事らしい執念で緊張感を高める。
端正な装いのペク・ギヒョン(ウ・ドファン)は抑制された態度の裏に微妙な亀裂をにじませる。華やかなスタイルのペ・グムジ(チョ・ヨジョン)は物語の流れを揺るがす存在感を強く印象づける。盗聴に集中するオ・イェジン(ソ・ウンス)、正面を鋭くにらみつけるイケダ・ユウジ(ウォン・ジアン)、葉巻をくわえたチョン・ソクジュン(チョン・ソンイル)らが加わり、複層的な権力構造が浮かび上がる。
キャラクター予告編は登場人物たちのセリフや決定的な場面を中心に、物語の密度を一気に引き上げる。「俺は犬や豚じゃない。力を持つ者になる」というペク・ギテの宣言から始まる映像は、各自の欲望と狂気が交錯する瞬間をスピード感たっぷりに映し出す。ペ・グムジの「欲しいものを言いなさい。どうやってその場所まで来たのか、それが重要だ」という一言は致命的な影響力を予感させる。
イケダ・ユウジの価値観、カン・デイル(カン・ギル)とチョン・ソクジュンの冷徹な態度、ピョ・ハクス(ノ・ジェウォン)の予測不能な選択が次々と描かれる。イケダ・オサム(リリー・フランキー)の警告やファン・グクピョン(パク・ヨンウ)の「世の中は元々、力のある者たちの戦場だ」という威圧的なセリフが加わり、権力を巡る全面対決の空気を一層高めている。
『メイド・イン・コリア』は映画『インサイダーズ/内部者たち』や『KCIA南山の部長たち』を手掛けたウ・ミンホ監督にとって初のドラマ演出作となる。制作を担うハイブメディアコープは『ソウルの春』を制作した会社で、本作にはその制作力が総動員されている。
ディズニープラスは11月に香港で開催された「ディズニープラス・オリジナル・プレビュー2025」にてシーズン2の制作決定を発表した。シーズン2は2026年下半期にディズニープラスでの独占配信を目標に準備が進められている。
ヒョンビンは同イベントで「各キャラクターに個性があり共通点もある。そのぶつかり合いの中で表れる一人ひとりの欲望や感情をシリーズとして楽しんでほしい」と語った。
チョン・ウソンは「歴史的事実を土台にしたフィクションの中で人間の欲望や生存を極端に描いている。その点が見どころだ」と説明している。
ヒョンビンにとっては『愛の不時着』以来5年ぶりのドラマ復帰作であり、ヒョンビン、チョン・ウソン共に初のOTTオリジナルシリーズ出演作となる。
本作はコンシューマーインサイトが発表した12月第2週のOTT・Kオリジナルコンテンツ視聴者評価レポートにおいて、ドラマ部門の視聴意向率1位を記録した。
『メイド・イン・コリア』は24日に2話、31日に2話、1月7日に1話、1月14日に1話が順次配信され、全6話で完結する。
コメント0