韓国で放送されたパク・ミニョン主演のドラマ『私の夫と結婚して』は昨年に最高視聴率12%を記録し話題作となった。そうした中、本作の日本版が「2025年Google検索ランキング」ドラマ部門で1位を獲得し注目を集めている。

24日、スタジオドラゴンによると、日本版『私の夫と結婚して』がGoogleが発表した「2025年Google検索ランキング:日本」においてドラマ部門1位に選ばれた。
2025年Google検索ランキングの2位には世界的ヒット作『イカゲーム』が入った。3位から10位には『じゃあ、あんたが作ってみろよ』(3位)、『クジャクのダンス、誰が見た?』(4位)、『ザ・ロイヤル・ファミリー』(5位)など日本ドラマ作品が名を連ねている。
韓国で放送された『私の夫と結婚して』は親友と夫の不倫を目撃した末に命を落とした女性が、10年前に回帰し2度目の人生を生きながら悲劇的な運命を彼らに返していく回帰もの物語だ。同名の人気原作小説を基に制作され、昨年1月1日から2月20日までtvNで全16話が放送された。パク・ミニョン、ナ・イヌ、イ・イギョン、ソン・ハユンらが出演し、序盤は5%台だった視聴率が最終回では12%に到達するなど好調のうちに幕を閉じた。
その後、日本版『私の夫と結婚して』は今年6月、Amazon Prime Videoを通じて世界配信された。韓国ドラマを原作とする小説を基に再構成され、韓国の制作陣が日本の制作陣および俳優と協力して制作された。企画はCJ ENM Japanとスタジオドラゴンが担当し、制作は自由路ピクチャーズと日本の大手制作会社・松竹が手がけた。主演は小芝風花と佐藤健が務め、演出をアン・ギルホ、脚本を大島里美が担当した。


今回の1位獲得については、韓国と日本が共同で制作した日本版『私の夫と結婚して』が日本において『イカゲーム』をはじめとする話題作や現地ドラマを上回り、検索トレンドを牽引した結果と受け止められており、その意味合いの大きさが指摘されている。
また、本作の成果は韓国のドラマ企画・制作力が海外のローカル市場においても通用することを示した事例として評価されている。文化や地域の枠を越えたアプローチによって、Kコンテンツ産業の新たな成長モデルを提示したとの見方もある。
日本版『私の夫と結婚して』は6月27日の配信開始直後から1か月間、Amazonオリジナルドラマの中で英語・非英語作品を問わず、日本で最も多く視聴された作品となった。日本の視聴者は韓国版と日本版を比較しながら楽しむ傾向を見せ、現地の文化や感情を丁寧に反映した点が満足度を高めたとの評価も伝えられている。
OTTランキング集計サービスのFlixPatrolによると、日本版『私の夫と結婚して』は日本のAmazon Prime Video年間TVショー部門TOP5にもランクインしたという。実写ドラマとしては異例の成果で同期間にTOP10入りした他の9作品はいずれも日本アニメだった。
スタジオドラゴンは日本版『私の夫と結婚して』に続き、米国や日本市場を見据えた英語および日本語ドラマを継続的に展開していく方針を示している。
スタジオドラゴンの関係者は「現在、20本以上の英語および日本語ドラマを企画・開発している」とし「日本版『私の夫と結婚して』や米国ドラマ『運命を読む機械』などの成功を足がかりに、グローバルスタジオとしての影響力をさらに拡大していく考えだ」とコメントしている。
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