中国が来年末まで韓国人に対して無ビザ入国を許可することにより、海外旅行市場に変化が予想される。韓国人にとって近距離旅行先として日本が注目されてきたが、今回の措置により韓国人旅行者の中国訪問が大幅に増えると見込まれる。このビザ免除措置により中国旅行へ需要が急増する可能性が高まり、韓国内の航空会社は中国路線の増便と運航再開を検討している。
中国外交部は今月初め、韓国を含む9か国のパスポート所持者を対象に来年12月31日まで一時的な無ビザ入国を許可すると発表した。韓中国交正常化以来、韓国が無ビザ対象国に含まれるのは今回が初めてである。これにより、韓国国籍の者はビジネス、旅行、観光、訪問目的に限り最大15日間ビザなしで中国を訪問できるようになった。
中国路線は最近まで需要回復が遅れていたため、航空会社は運賃割引を継続してきた。今回のビザ免除措置により、韓国発の中国旅行需要が急速に回復する可能性がある。現在、中国路線の需要は2019年比で約80%まで回復している。
これまで中国旅行はビザ取得費用と手続きの煩雑さから敬遠される傾向にあった。ビザ取得にはソウル南山ビザセンターへの訪問が必要で、審査過程も厳格だった。一般短期訪問ビザは約4万6千ウォン(約5000円)、団体ビザは約2万1千ウォン(約2300円)の費用がかかっていた。
業界ではビザ取得費用と所要時間の削減により、中国旅行の需要がさらに増加すると予測している。アシアナ航空はすでにインチョン発北京着の路線を週14回から20回に増便し、インチョン発上海着の路線も週3回から4回に拡大した。インチョン発天津着の路線は24日から週7回の運航を再開する予定で、インチョン発大連着路線は毎日1便に増便される。
イースター航空は中国への無ビザ入国を記念し、中国全路線で特別価格キャンペーンを実施中だ。同社はインチョンー上海、インチョンー鄭州、釜山ー延吉、清州ー上海、清州ー延吉路線の特別価格航空券を先着順で販売しており、搭乗期間は来月27日までとなっている。
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