韓国の文化体育観光部と韓国観光公社が共同で発表した「2025-2026年 韓国の人気観光地 TOP100」に、忠清南道の代表的な観光地が多数選ばれ注目を集めている。
忠清南道は今回の発表で、泰安のコッチ海水浴場、公州の百済遺跡地(公山城、公州・武寧王陵と王陵園)、扶余の百済遺跡地(扶蘇山城、宮南池)、保寧の大川海水浴場、瑞山の海美邑城、天安の独立記念館、礼山の礼唐観光地(礼唐湖つり橋・音楽噴水、礼唐湖モノレール)、牙山・顕忠祠など合計8カ所が選出されたという。
このうち、泰安のコッチ海水浴場と公州の百済遺跡地は7回連続選出という記録を打ち立てた。また、扶余の百済遺跡地は6回目、保寧の大川海水浴場は5回目、瑞山の海美邑城は4回目、天安の独立記念館と礼山の礼唐観光地はそれぞれ2回目の選出となった。新たに加わった牙山・顕忠祠は李舜臣(イ・スンシン)将軍の肖像を祀った場所で、乱中日記や長剣など国宝級の遺物が展示されているという。
特に百済遺跡地の一つである扶蘇山城は計5回選出され、忠清南道では韓国の人気観光地TOP100に最も多く名を連ねたといわれている。宮南池も韓国の人気観光地TOP100のほか、夜間の人気観光地TOP100や大韓民国のバムバムコクコクTOP100にも選ばれ「夜も美しい扶余」という情報を広める上で大きな役割を果たした。
忠清南道は、この選出結果を基に観光コンテンツの開発とマーケティングを強化し「2025-2026年 忠清南道を訪問する年」を迎えて、より多くの韓国内外の観光客誘致を目指していると伝えられた。忠清南道の関係者は「TOP100に選ばれた地域を中心に多様な体験と楽しい経験を提供していきたい」と述べ、観光産業活性化への意欲を示した。
また、文化体育観光部は、今回の発表とともに韓国の国内旅行活性化のための様々なキャンペーンも開始した。1月24日から2月3日まで行われる訪問認証イベントでは、全国の韓国人気観光地TOP100に選ばれた場所で写真撮影をし、その写真を投稿すると景品がもらえるという。さらに、2月9日までは旅行レビューを作成することで参加できるイベントも用意されており、詳細は「大韓民国隅々」のウェブサイトおよび公式インスタグラム(@visitkorea100)で確認できると伝えられた。
このほか、文化体育観光部は「デジタル観光住民証」サービスを既存の35地域から45地域に拡大すると発表した。このサービスは人口減少地域の観光と消費を活性化するために設けられたもので、宿泊や飲食、体験活動など様々な特典を提供するという。新たに拡大されたサービスは今年4月から実施される予定である。
今回の韓国の人気観光地TOP100の発表と様々なキャンペーンは、地方の観光地の魅力を広め、韓国の国内旅行の活性化を通じて地域経済にもプラスの影響を与えることが期待されている。
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