KBSが単発ドラマブランド『ドラマスペシャル』を15年ぶりに再編し、単発プロジェクト『Love : Track』を披露する。41年間続いてきた単発劇の流れを維持しながら、編成方式とランニングタイムを現代の視聴環境に合わせて調整したロマンス・アンソロジーだ。

初放送は12月14日午後10時50分、KBS 2TVで始まる。初回は、イ・ドンフィとパン・ヒョリンが主演する『退勤後のオニオンスープ』、オン・ソンウとハン・ジヒョン主演の『初恋は有線イヤホン』の2本が2025年単発プロジェクト『Love : Track』の幕を開ける。1回の放送で2作品を連続編成し、それぞれ異なる恋愛物語を続けて届ける構成だ。
イ・ドンフィとパン・ヒョリンが出演する『退勤後のオニオンスープ』は、人生で唯一支えになっていたオニオンスープがある日メニューから消えたことから始まる。理由を探ろうとする男と、そのスープを作っていた料理人が、距離を縮めながら関係を築いていく物語だ。疲れた退勤後の時間を背景に、温かいスープ一杯にまつわる記憶と慰めが中心となる。
オン・ソンウとハン・ジヒョンが主演する『初恋は有線イヤホン』は2010年を舞台に、高校で常に首席を取ってきた3年生の女子が問題児と呼ばれる男子と出会い、自分の夢と恋に向き合う過程を描く。受験に追われてきた少女が予期せぬ出会いによって人生の方向を見つめ直す成長物語に、初恋の感情を重ねた。
『Love : Track』はタイトル通り、複数のトラックが集まったプレイリストのような構成だ。異なる形を持つ10本の恋愛ストーリーを1つのプロジェクトにまとめたロマンス・アンソロジーで、恋愛、別れ、片思い、家族関係に加え、シニア世代の恋、非婚を選んだ人生、マイノリティの愛まで幅広く扱い、愛という感情が広がる地点をより広く見せようとする。
編成方式にも変化を加えた。『Love : Track』に含まれる各作品は、1編あたりのランニングタイムを30分前後に調整した。2本連続で放送すると約1時間になるが、単体としては短い構成のため、視聴者が気軽に完結した物語を楽しめる。短尺コンテンツに慣れた視聴習慣を意識した構造だ。
また、編成時間もブロック型に再構成された。12月14日から28日まで、毎週日曜午後10時50分と水曜午後9時50分に2本ずつ放送される。全10作品が約2週間の間に続けて公開され、毎回異なる恋愛物語が新たなトラックとして視聴者に届けられる。

制作陣は2025年KBS 2TV単発プロジェクト『Love : Track』について、愛という感情をさまざまな視点から解釈した短編の集合体だと説明する。単発ドラマならではの凝縮された時間に、より深く鮮明な感情を盛り込むことを改めて示したいという。10本の物語がそれぞれ異なる色を保ちつつ、視聴者の心に長く残ることを願うとも語った。
初回2本に続き、キム・アヨンとムン・ドンヒョク主演の『ラブホテル』、コン・ミンジョンとイム・ソンジェ主演の『狼が消えた夜に』が編成される。2作品とも愛をめぐる関係性の温度と状況を短編形式で凝縮して描く。
その後は、キム・ユネ、キム・ミンチョル、クォン・スヒョン出演の『父の棺を担ぐ男がいない』、キム・ソニョンとキム・ダン出演の『キムチ』が続く。タイトルからも家族や関係性、生活感が伝わり、世代の交差するストーリーが予告されている。
最終ラインには、イ・ジュンとペ・ユンギョン主演の『星一つの愛』、キム・ヒャンギ、ジンホは、クォン・ウンビン主演の『ミンジミンジミンジ』、チョン・ヘジンとヤン・デヒョク主演の『愛の申請条件』、カン・ハンナとキム・ミンギュ主演の『世の中にないサウンドトラック』が順次放送される。ロマンス、青春、リアルな関係、音楽を媒介とする物語など、多様な愛を異なるタイトルとキャストで描いていく。
KBSはランニングタイムと編成を刷新しつつも、単発劇の形式は維持する。2010年にスタートした『ドラマスペシャル』以来蓄積してきた制作ノウハウを基に、2025年は『Love : Track』というタイトルで10本の恋物語を届ける。初放送は12月14日、KBS 2TVで視聴可能だ。
予告映像が公開されると、オンラインコミュニティやSNSには「本格的な短編を久しぶりに見られそう」「30分なら気負わず見られる」「有線イヤホン、オニオンスープの設定だけで刺さる」など、多くの反応が寄せられている。
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