去る3日午後、韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領による非常戒厳令宣布騒動により、軍部隊の団体予約がキャンセルとなったある自営業者のエピソードが明らかになり、大きな話題を呼んでいる。
韓国の慶尚北道・永州市・豊基邑でスンデクッパ(豚の腸詰めスープご飯)専門店を営んでいるAさんは4日午後、国民日報との電話インタビューを通じて「軍人40人という団体予約が入っていたものの、予約キャンセルのメッセージを受け取った」と語った。
予約をキャンセルした理由は、戒厳令により緊急帰還命令が発令されたためであったという。
Aさんは同日午前8時頃、オンラインコミュニティに「自営業はいろいろと大変だ」というタイトルの投稿をした。
「訓練中の軍人たちが毎月40名という団体予約をしては来店してくれるのだが、戒厳令騒動により部隊帰還命令が発令され、その日の夜、キャンセルできるかという連絡が来た」と明かした。
さらに「準備しておいた食材うち半分は、廃棄せざるを得なかたった」とし「なぜ特定の一部の人のせいで、このようにたくさんの人が苦労しなければならないのか。軍人たちも食事もできないまま、夜中に呼び出されるなんて本当に残念だ」と綴った。
彼は、団体客のために準備した食材のほとんどを破棄にしなければならない状況に直面したが、事情を知った後はやむを得ず予約キャンセルを受け入れたという。
しかし、この状況は非常戒厳令が解除と同時に一変した。
Aさんは「当日の朝、当部隊から再び連絡があった」とし「予定通り40人全員が来店して食事をして行かれた」と述べた。
幸い、予約キャンセルによる損失は免れたが、彼は依然として複雑な気持ちであると語った。「小さな町にあるお店なので、1日の売上の2倍の損失を被るところだった。幸いにもそのようなことは起きなかった」と安堵のため息をついたのだ。
また、来店した軍人たちが「迷惑をおかけして申し訳ありません」と何度も謝罪してきたとし、これに対して「なぜ軍人たちが謝らなければならないのか、理解できない」と語った。
そんな中、大変な軍人たちにちょっとしたサービスとして、ジュース40本を購入し、車に積んであげたという。「結果的に損失を被るという事態は起きなかったが、複雑な気持ちだ」と説明した。
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