日本を代表する歴史・観光都市である京都府京都市が、ホテルおよび旅館の宿泊客に課す1泊あたりの宿泊税の上限額を1,000円から1万円へと引き上げる方針であるという内容が、前日に読売新聞を通じて報じられた。
報道によると、京都市はこの宿泊税に関する条例改正案を早いと来月の議会にて提出する予定だという。改正案が可決された場合、早いと来年から新たな宿泊税が適用される見込みである。
京都市は2018年10月から、宿泊料金に応じて1泊あたり200円~1,000円という宿泊税を課してきた。現行制度では、1泊の宿泊料が2万円未満の場合は200円、2万円以上5万円未満の場合は500円、5万円以上の場合は1,000円の税率が適用されている。改正案では、この制度を5段階に細分化して、1泊の宿泊料が10万円を超える場合は宿泊税を1万円に引き上げるという内容になっている。これにより、高級宿泊施設を利用する旅行者の負担が大幅に増加するものと予想意見が出されているという。
松井孝治京都市長は、観光客の増加に伴う環境整備および都市管理のために宿泊税の引き上げが必要だという立場を示してきた。現在、京都市の宿泊税収入は2023年会計年度基準約52億円という過去最高額を記録しており、今回の引き上げ改正案を通じて年間約100億円まで増額する見込みだとされている。
近年、日本では外国人観光客が急増しており、宿泊税の引き上げや新規導入を検討する自治体が増加している状況なのだ。
一方、京都は日本の精神文化の拠点と呼ばれるほど悠久の歴史を誇る都市である。794年から1868年までの約1,000年間、日本の首都であった京都は現在も日本の文化の中心地として知られており、ユネスコ世界文化遺産に登録されている清水寺、金閣寺、伏見稲荷大社を含む1,600以上の寺院と400以上の神社が点在しているのである。
特に、清水寺は伝統的な木造建築として有名だ。釘を使わず172本の木柱で建てられたという本堂は、観光客で賑わい続けている。本堂の石段を降りた場所にある「音羽の滝」からは3本の滝水が流れており、それぞれ知恵・愛・長寿を象徴しているという。この水を飲むためにも多くの人々が訪れるといわれている。
京都は、伝統工芸や芸術の中心地としても知られている。着物作り、書道、華道など様々な体験プログラムを通じて伝統文化に触れることができ、世界中の観光客を魅了している。韓国人観光客にも人気の京都は、朝鮮通信使が日本と交流した歴史的な地とされており、韓国との深い縁を今も保ち続けているのである。
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