伝説的バンド・オアシスが10月に来韓公演を正式発表し、そのステージを映画館でも体験できることになった。

1996年8月に行われたオアシスのネブワースライブ を記録したドキュメンタリー映画『Supersonic(スーパーソニック)』が、今月29日に4Kで再上映される。韓国では2016年の初上映以来、9年ぶりの再公開となる。
最高の兄弟であり、最悪のライバル
オアシスは英国音楽界を代表する伝説的インディー・ロックバンドだ。ロマンチックな歌詞と印象的なメロディーを持つブリットポップで瞬く間に全国を魅了。その率直なトークや大胆な発言、自由なファッションは若者から熱狂的な支持を集めた。

アディダス、ストーンアイランド、C.P.カンパニーなどのストリートブランドのジャケットを羽織り、腕を後ろに組んで歌うギャラガー兄弟の姿は、オアシスの象徴として多くの若者に影響を与えた。
デビューアルバム『Definitely Maybe』の大ヒットに続き、2作目『(What’s The Story) Morning Glory?』ではUKチャート1位、米ビルボード4位を記録。オアシスは瞬く間に英国を代表するバンドとしての地位を確立した。特に 「Supersonic」「Wonderwall」「Don’t Look Back In Anger」「Champagne Supernova」「Stand By Me」といった楽曲は、今も英国音楽史を語る上で欠かせない名曲とされる。
しかし1997年、ダイアナ元皇太子妃の死去で英国社会が沈滞ムードに包まれると、オアシスブームも次第に衰退。その後リアムとノエルの確執が深まり、2009年に解散に至った。兄弟の対立については嫉妬や確執が原因だと海外メディアが伝えている。
そして今年、リアムとノエル・ギャラガーは16年ぶりに和解を果たし、同時にオアシス再結成を発表。世界的な話題となった。10月21日にはワールドツアーの一環として韓国ライブ も予定されている。

260万人が殺到した伝説の公演、再びスクリーンで
映画『Supersonic』は、オアシスが絶頂期を迎えた1996年8月10日・11日に、英ハートフォードシャー州ネブワース・パークで行ったライヴを収録している。デビューからわずか3年でのステージに、260万人がチケット予約を試み、そのうち約25万人だけが入場を許された。これは英国史上最大規模の野外ライブとして記録されている。

作品は、率直な兄弟のトークや当時のオアシス、ブラーなど盛り上げたバンドブーム、熱狂のライブ会場を生き生きと映し出している。
2009年の解散後、兄弟が初めて共同で取り組んだプロジェクトでもあり、ローリング・ストーンズやコールドプレイのMVを手がけたマット・ホワイトクロス監督がメガホンを取った。
2016年10月に英国で公開された同作は、エンパイア賞で最優秀ドキュメンタリー賞を受賞するなど高い評価を獲得した。
映画は、郊外の小さな地下スタジオから世界的バンドへと駆け上がったオアシスの精神を鮮烈に描く。キャッチコピーは「可能性に限界を設けるな。俺たちにできたなら、君にもできる」だ。
オアシス再結成のニュースとともに、ファン待望の映画『Supersonic』は29日、4Kで劇場上映される。
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