NVIDIA(エヌビディア)の株価が大暴落した。マイクロソフト(MS)を抑えて時価総額1位になったものの、3取引日で13%暴落し時価総額が4300億ドル(約68兆円)消え去った。
24日(現地時間)のニューヨーク証券取引所では、NVIDIAは前日比6.68%下落した118.11ドルを記録、NVIDIAの株価は過去3日間で13%も暴落した。
NVIDIAの時価総額は再び3兆ドル(約479兆円)を割り込み、2兆9050億ドル(約464兆円)になった。これはアメリカ企業の中で米マイクロソフト(MS)、米Appleに次ぐ3位である。
NVIDIAショックにより、半導体株指数であるフィラデルフィア半導体指数も3%以上急落して終了し、この日のニューヨーク証券取引所では半導体指数は前日比3.02%急落した5371.52ポイントを記録した。
NVIDIAの株価の急落は、様々な要因が複合的に影響した結果と見られる。
まず、競争が激化している。
NVIDIAの主要顧客であるAmazon、Meta、MS、Alphabetなどが自社でAIチップを開発しており、これがNVIDIAの売上に影響を与えた可能性がある。
需要の減少予測も株価の下落を促している。現在、GPUの需要が高いのは事実だが、これは永久ではない。主要顧客が必要なチップを十分に確保すれば、追加で需要は減る可能性がある。
株価が過大評価されているという意見もある。
AIブームにより急騰したが、一部の分析家は現在の株価が過高であると警告している。これは今後の株価調整のリスクを高める。
実際、ジェンスン・フアンNVIDIA最高経営責任者(CEO)等の幹部が大量に株を売却していることが報じられ、高値警戒感が出ている。
NVIDIAは最近、米国証券取引委員会(SEC)に提出した四半期報告書で、ジェンスン・フアンCEOが社内者の株式売買計画に従って、来年3月までに最大60万株のNVIDIA株を売却する予定であると発表した。
また、デボラ・ショークライストNVIDIAの運営担当副社長とコレット・クレスNVIDIAの最高財務責任者(CFO)も、来年5月から7月までにそれぞれ41140株、50000株のNVIDIA株を売却する予定だと述べた。
米国連邦準備制度(Fed)の積極的な利引き上げ予想により投資家の心理が悪化し、成長性の高い銘柄が売り込まれている。NVIDIAもこの影響を受けていると見られる。高金利環境では、企業の資金調達コストが増加し投資拡大が抑制される可能性が高まり、成長期待感が低下している。
投資家の疲れも株価下落に影響を及ぼしている。投資会社オールスプリング・グローバル・インベストメンツのポートフォリオマネージャー、ネビル・ジャベリは、「投資家が人工知能(AI)疲れを感じているようだ」と評価した。
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