来月公開予定のディズニー+新シリーズが、主演キム・スヒョンをめぐるスキャンダルにより窮地に立たされていることが明らかになった。


来月公開予定の「ノックオフ」が、故キム・セロンをめぐるキム・スヒョンの様々な疑惑により、先行きが注目されている。
去る10日、YouTubeチャンネル「ガロセロ研究所」(以下ガセヨン)は、故キム・セロンの遺族の証言をもとにした暴露情報を公開した。その内容には、キム・セロンが未成年の頃からキム・スヒョンと6年間交際していたという主張のほか、所属事務所の移籍問題や飲酒運転事故に関する金銭トラブルなどが含まれていた。これらの発言は、遺族が電話で実際に明らかにした内容だとされている。
しかし、キム・スヒョンの所属事務所「ゴールドメダリスト」はこの内容を即座に否定した。「これは明らかな虚偽の情報であり、法的措置を含めた厳しい対応を検討するつもりである」と警告したという。その翌日の11日、ガセヨンはキム・セロンとキム・スヒョンが一緒に写っているとされる写真を公開し、さらなる波紋を広げた。
今回の暴露を受け、これまで中立的だった世論も異なる反応を見せ始めており、キム・スヒョンの次回作であるディズニー+オリジナルシリーズ「ノックオフ」の配信が予定通りに行われるのか、注目が集まっているという。


ブラックコメディをテーマにした「ノックオフ」は、IMF危機によって人生が一変した男が、平凡なサラリーマンから世界的な偽ブランド市場の帝王へと成り上がる過程を描いたドラマである。キム・スヒョンが偽ブランド界の帝王キム・ソンジュン役を演じ、物語の中心を担うという。ヒロイン役はチョ・ボアがキャスティングされた。
キム・ソンジュンは、IMF危機で職を失った後、偽ブランドの世界に足を踏み入れ、偽ブランド市場である「セムムル市場」の副会長へと上り詰める人物である。「ノックオフ」は、キム・ソンジュンが卓越した頭脳と機転、そして成功への強い野心を武器に、韓国を超えて世界の偽ブランド市場を支配し、最終的にラスボスへと成り上がる過程を描いている。
「ノックオフ」はシーズン1とシーズン2に分かれ、それぞれ9話構成で配信される予定だ。シーズン1は来月の配信を控えている。キム・スヒョンは今年1月、イタリアのファッション誌「エスクァイア」のインタビューで「ノックオフ」の撮影がすでに半分ほど進んでいると明かしたという。そのため、現在はさらに撮影が進んでいるとみられる。

去る11日、韓国・JTBCの報道によると「ノックオフ」の制作チームは現在、シーズン2の撮影の最終段階に入っているという。ネットユーザーの間では、制作側が主演俳優のスキャンダルの影響を受けながらも放送を予定通り進めるのか、それともキム・スヒョンの主演シーンをすべて破棄し、新たに取り直すのかに注目が集まっている。
そんな中、最近SNS上で、撮影現場でのキム・スヒョン目撃情報が広まっていることから、現時点での主演交代は難しいとの見方も出ている。しかし、ディズニー+は利用者の流出を食い止めるため、今月末まで年間利用料を40%割引する大規模なキャンペーンを実施しており、主演交代の可能性を完全に否定することはできない状況だ。
かつて「Netflixの強力な対抗馬」とも称されたディズニー+だが、現在、韓国の主要OTTサービスの中で最下位に甘んじているという。韓国市場からの撤退説が浮上するほど加入者の流出が深刻化し、これまで以上に契約者の確保が急務となっているのだ。データプラットフォーム企業「IGAWorks」のMobile Indexによると、先月のOTTアプリの月間ユーザー数は、Netflixが1345万人で圧倒的な1位を記録したという。続いて、Coupang Play(684万人)、TVING(679万人)、wavve(418万人)の順となっている。一方、ディズニー+は257万人にとどまり、依然として最下位レベルということが明かされた。さらに、オリジナル作品「ムービング」のヒットにより一時的に回復した2023年9月の加入者数(433万人)と比べると、約200万人ものユーザーが流出したことが分かる。
それだけでなくディズニー+は、主要OTTサービスの中でも最も解約率が高い。昨年、KTマーケティングプラットフォーム「NAS Media」の利用者調査によると、過去6カ月以内にディズニー+を解約した経験があるユーザーは全体の59%に達したという。他のOTTサービスの解約率が20~40%であるのに比べ、大幅に高い数値となっている。昨年配信された「支配種」「サムシクおじさん」「ファイン家スキャンダル」「暴君」「ノーウェイアウト」「ソウル・バスターズ」「江南Bサイド」などのシリーズは、いずれも振るわない結果に終わったのだ。

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