ディズニーの実写映画「白雪姫」が公開されたものの、期待を下回る成績にとどまっていることが明らかになった。

韓国では公開から1週間で観客動員数約14万人を記録し、全世界の興行収入は9262万9251ドル(約139億7000万円)に達した。しかし、制作費が2億7000万ドル(約407億1800万円)とされる中で、この数字は失望を招く結果となっている。本作は、善良な心と勇気を武器に王国を取り戻そうとする白雪姫の物語を描いているが、公開前から物議を醸していた。
特に、主人公にラテン系女優のレイチェル・ゼグラーをキャスティングした点は大きな論争を呼び、原作が持つ伝統的なイメージやキャラクターの美的特性が損なわれたという批判が相次いだ。
映画では、白雪姫という名前を「激しい吹雪の中から生まれた子」と解釈し、内面の美しさに焦点を当てているという。また、男性キャラクターをあくまで助力者とし、白雪姫自身が王妃と対決するという能動的な変化も取り入れられた。しかし、こうした変化は観客の共感を十分に得るには至らず、期待を下回る評価となっているようだ。

北米では公開初週末の興行収入がわずか4872万2185ドル(約73億4800万円)にとどまり、批評家からも厳しい評価を受けているという。映画レビューサイト「ロッテン・トマト」では44%のスコアにとどまり「意味のない新たな実写ミュージカル」と酷評コメントが寄せられた。
ディズニーは、先に公開された実写版「リトル・マーメイド」でも過剰なポリティカル・コレクトネス(PC)主義によって失敗を経験しており、今回の「白雪姫」でも同様にPC的要素を作品に自然に落とし込むことができなかった点が問題視されている。人種を変更したり、女性キャラクターをより強く描いたりといった演出が、観客の共感を得ることができなかったという指摘もある。ディズニーのCEOボブ・アイガーさんは「最も大切なのは、観客を楽しませることだ」と述べ、過度なメッセージ性を優先するアプローチを批判した。
映画とは本来、大衆のためのエンターテインメントであるという原点に立ち返り、ディズニーが今後どのような戦略を取るのかが注目されている。過去に成功を収めた「ブラックパンサー」「アラジン」「美女と野獣」などの作品が、ひとつのヒントになるかもしれないといわれている。
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