韓国のガールズグループ・少女時代のソヒョンが、趣味に熱中するあまり、体に支障をきたしたことを明かした。
最近、ソヒョンはYouTube『ヒョヨンのレベルアップ』に出演し、近況を伝えた。彼女は「ピアニストのイム・ユンチャンさんのファンである」とし「1日10時間ほどピアノの練習をしている」と語った。
ソヒョンは自宅にピアノを設置し、防音室まで作るほどの熱の入れようだったという。
あまりに熱心に取り組んだ結果、指の関節炎を発症してしまったと述べた。指が腫れて指輪が入らなくなるほどだったという。その後、専門の先生に正しい奏法を習うようになり、関節炎の症状は改善したと語った。
指の関節炎は、手をよく使う職業に就いている人にもよく見られる病気である。
日頃は気にせず過ごしていても、指に異常が生じると日常生活に大きな支障をきたす。物をつかむ、ひねるといった動作が難しくなり、痛みが続けば睡眠にも影響を及ぼすことがあるのだ。その原因の一つが、まさにこの指の関節炎である。
指の関節炎とは、指の関節部分に炎症が生じ、痛みやこわばり、腫れなどを引き起こす疾患だ。特に中高年の女性に多く見られる退行性疾患で、日常的に手作業や家事を行う人はリスクが高まる傾向にある。
関節炎は大きく「関節リウマチ」と「変形性関節症」に分類される。このうち、指に発症しやすいのは「変形性関節症」だ。いわゆる退行性関節炎とも呼ばれ、関節の動きを滑らかにする役割の軟骨がすり減ることで生じるという。軟骨がすり減ると、骨動詞が直接擦れ合い、それによって炎症や痛みが生じるようになるのだ。
指の関節炎は、初期には関節のこわばりや軽い痛みから始まることが多い。朝起きたときに手がうまく開かない、物をつかむ動作がしづらいと感じたら、関節炎の初期段階の可能性がある。時間が経つにつれて痛みが悪化し、関節が腫れたり変形が生じるケースもあり、特に指の第一関節(ヘバーデン結節)や第二関節(ブシャール結節)に、こぶのように膨らむ変化がみられることもあるという。
リウマチ性関節炎は自己免疫疾患の一種で、免疫システムが自分自身の関節を攻撃することで生じる疾患だ。左右両手の指の関節に対称的に現れるのが特徴で、痛みが長期間続き、疲労感を伴うこともある。リウマチ性関節炎は早期に診断し治療を開始しなければ、指の機能が失われる可能性があるため、早期診断が非常に重要とされている。
指の関節炎の原因は多岐にわたる。代表的な要因としては、加齢や遺伝的な体質があるほか、手を繰り返し使う習慣、過去のけがや手首の疾患なども影響を及ぼすという。また、ホルモンの変化や肥満、糖尿病、甲状腺機能低下症といった内分泌疾患も、発症リスクを高める要因となる。
診断は主に、患者の症状と身体所見、X線検査、超音波検査、MRIなどの画像検査が活用される。リウマチ性関節炎が疑われる場合には、血液検査によってリウマトイド因子や炎症マーカーの数値を確認することが一般的だという。

指の関節炎は、完治よりも症状の管理に重点が置かれている疾患である。治療の目的は、症状を緩和し、進行を遅らせることにあるのだ。初期段階では主に薬物療法が用いられ、痛みや炎症を軽減するために非ステロイド性抗炎症薬が処方される。リウマチ性関節炎の場合は、免疫抑制剤や抗リウマチ薬が使用される。
また、物理療法や指のストレッチ運動も効果的だという。温熱療法によって血行を促進したり、指をやさしく伸ばしたり曲げたりするストレッチを繰り返すことで、関節の柔軟性を維持することができる。痛みが強い場合には、指用のサポーターを装着して動きを制限し、負担を軽減する方法もある。
近年では、注射治療や高周波治療、体外衝撃波療法など、非手術的な治療法も活用されているという。ただし、症状が重度であったり関節の変形が進行している場合には、手術による治療が必要となることもある。代表的な手術には、人工関節置換術、関節固定術などがあるとされている。

何よりも大切なのは予防である。指の関節炎を防ぐためには、日頃から手を無理に使い過ぎないように意識し、指に衝撃を与えるような行動はできるだけ避けることが望ましい。長時間のスマートフォン使用や、同じ手の動きを繰り返す行為は指の関節に負担をかけるため、適度に休憩を取ることが必要なのだ。
また、栄養バランスの取れた食事と規則的な運動習慣は、関節の健康維持に役立つとされている。オメガ3脂肪酸を多く含む魚やナッツ類、抗酸化物質が豊富な野菜や果物などは、体内の炎症を抑える効果が期待でる。さらに、体重の増加は関節への負担を大きくするため、適正体重を保つことも予防の重要なポイントである。
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