今年3月にNetflixで配信が始まったシリーズ『おつかれさま』は公開直後から大きな人気を呼び、済州(チェジュ)語と済州の海女への関心を一気に高めたとする調査結果が示された。

『おつかれさま』は済州生まれのエスン(IU)とグァンシク(パク・ボゴム)が繰り広げる波乱万丈の人生を四季を通じて描くドラマだ。
済州観光公社が先月30日に発刊した「データで見る済州旅行 – おつかれさま編」によると、SNSデータ分析の結果、『おつかれさま』はtvNドラマ『サムダルリへようこそ』や『私たちのブルース』とは異なる方式で済州の魅力を伝えたと評価された。
同作では「済州」「城山日出峰(ソンサンイルチュルボン)」「菜の花畑」といった実在の名所に加え、「海女」「方言」「文化」「時代劇」など済州固有の文化や情緒を示すキーワードが繰り返し登場する。
海女に対する関心は配信開始とともに急上昇した。SNS上の「海女」言及数は配信直前の1〜2月平均5000件から、3月には7460件へと約41%増加。その後4月に6791件、5月に7072件と高止まりしている。
済州語への関心も顕著だ。3〜4月にはYouTubeで26本、32本の方言動画が投稿され、4月単月の累計再生回数は約220万回に達した。
済州観光公社の担当者は「『おつかれさま』は、済州を物語と情緒が息づく場所として再認識させる契機になった」と述べ、「今後も済州の魅力を映したコンテンツを制作し、それを観光へ結びつけるためにグローバルマーケティングを強化する」と語った。

ドラマのタイトルである『(ポクサク ソガッスダ(おつかれさま)』は、済州方言で「大変な作業を手伝ってくれた人に贈る感謝の言葉」を意味する。標準語話者には「だまされた」と誤解されがちだが、済州では「お疲れさま」や「ありがとう」に近い肯定的な表現だ。
済州だけで使われる副詞や感嘆詞も存在する。「なぜ」は「ムサ」、「そんなに」は「キョン」と言い、「ムサ」と「キョン」を付ければ「なぜそんなに」となる。目上の人に尋ねる際は「ムサマシ?」と語尾に「マシ」を加えれば敬語になる。
済州方言のもう一つの特徴は語尾だ。「〜クァ」「〜スダ」「〜イェ」「〜ヤン」で文を締めくくったり、パッチムを付ける。「オルマクァ(いくら?)」「アンニョンハクァ(こんにちは)」「コマスダ(ありがとう)」などがその例で、「 ムォヘ(何してる?)」は「ムォハメン」となる。
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