犯罪ドラマのファンから高く評価されたSBSドラマ『悪の心を読む者たち』が、いよいよNetflixで世界配信される。Netflix Koreaによれば、本作は来月4日にNetflixのラインナップへ正式に追加される。

『悪の心を読む者たち』は、韓国初のプロファイラー、クォン・イルヨン東国(トングク)大学兼任教授が実話を基に執筆した同名小説を原作とする。連続殺人犯を追うプロファイラー同士の心理戦に焦点を当て、犯罪そのものに切り込む展開でマニアの注目を集めた。
2022年1月14日から3月12日まで放送された本作は、凶悪犯罪が急増した2000年代初頭の韓国を舞台に、人間の内面に潜む悪と向き合った黎明期プロファイラーの物語を描く。キム・ナムギル、チン・ソンギュ、キム・ソジン、リョウンなど実力派俳優の熱演と、重厚なメッセージ、高い完成度が口コミで広がった。

『熱血司祭』以来3年ぶりのドラマ復帰となったキム・ナムギルは、犯人逮捕を最優先する執念と他者の内面を深く見つめる繊細さを安定して表現し、役柄に完全に溶け込んだ。
チン・ソンギュ、チョン・マンシクなど映画でおなじみの俳優も加わり、映画のような演出と演技でテレビドラマを超える没入感を生んだ。
さらに、1998年という時代背景を小道具や演出で丁寧に再現し、かつて人気を博したドラマ『シグナル』を思い起こさせるとの評価も出ている。

序盤はやや退屈という評価もあったが、連続殺人犯との対峙が本格化すると一気に没入度が上昇。6部構成のパート1終了から3週間後に公開されたパート2では、極悪犯との対決が早々に描かれ、緊張感を高めた。
視聴率は回を追うごとに上昇。ニールセンコリアによれば初回6.2%から第2回7.5%、第3回7.9%、第4回8.2%と伸び、第9回で最高8.3%を記録した。分単位の最高視聴率は第2回から二桁台を突破。Wavveでも週間ドラマチャート1位を獲得し、OTTプラットフォーム内での人気も実証した。

暴力性や過度な描写への懸念からR18+で放送されたが、刺激的なシーンを抑えつつ心理描写と犯罪展開で強い没入感を提供。被害者と遺族の視線、警察とメディアの現実も映し出し、深い余韻を残した。
同作では恋愛や家族史といった要素を極力排除し、事件とキャラクターの心理に集中した構成がジャンルとしての完成度を高めた。緻密な脚本、細やかな演出、俳優陣の深みある演技が三位一体となり高評価を獲得。さらに主演キム・ナムギルは本作でSBS演技大賞を受賞した。
こうした反響を受け、視聴者からはシーズン2を望む声が途切れない。「シーズン2は絶対に制作すべきだ」「犯人役俳優の演技が鳥肌もの」「2022年上半期最高のドラマ」「見直しで一気見中」といった投稿がオンラインコミュニティやSNSに続々と上がった。「完璧すぎるドラマ…シーズン2を静かに待つ」「口コミが爆発した」「やっとNetflixで観られるのがうれしい」「シーズン2は絶対に出るべきだ」といった声が、世界配信を前に再び話題を呼んでいる。
ソル・イナ脚本家とパク・ボラム監督のデビュー作である本作は物語自体の完成度が高い一方、余韻の大きさから続編を求める声が絶えない。実話ベースゆえ未使用の題材も多く、プロファイリング技法や未解決事件を通じてさらなる物語を描ける余地があるとの点で期待が高まる。

Netflix公開を機に韓国の視聴者が改めて本作に注目しそうだ。犯罪ドラマの真髄を示した作品がグローバルOTTでどんな反響を生むか期待が集まる。高まる関心はシーズン2制作の議論にも火をつけるかもしれない。
SBSドラマ『悪の心を読む者たち』(ニールセンコリア提供、全国基準)
-1話(01.14) 6.2%
-2話(01.15) 7.5%
-3話(01.21) 7.9%
-4話(01.22) 8.2%
-5話(01.28) 7.5%
-6話(01.29) 6.9%
-7話(02.25) 7.4%
-8話(02.26) 5.0%
-9話(03.04) 8.3%
-10話(03.05) 6.0%
-11話(03.11) 7.3%
-12話(03.12) 7.0%
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