ディズニープラスが野心的に送り出すオリジナルシリーズ『ファイン:田舎者たち』が公開を目前に熱い注目を集めている。ハイライト映像とメイキング映像が相次いで公開され、ドラマファンの間で口コミが急速に拡散している。「演技力目当てで見る」という意見から「信頼して見る組み合わせ」といった反応まで、コメント欄は連日沸騰している。
『ファイン:田舎者たち』はユン・テホ作家の同名ウェブ漫画を原作とし、1977年に海に沈んだ宝船を奪おうとする田舎者たちの欲望と生存を描く。宝船という斬新な題材に、人間群像の貪欲、だまし合いの心理戦、予測不可能な展開が加わり「ドラマ版『密輸 1970』」という異名まで得ている。
ハイライト映像は「新安（シナン）の宝船って聞いたことあるか？」というナレーションで始まり、一気に没入感を引き出す。「ここは詐欺師だらけだ」「気運が悪い」など地域方言のセリフが生々しさを加え、海底の宝をめぐる陰謀と心理戦が高まり、作品の雰囲気を瞬時に刻み込む。
作品最大の強みは豪華キャストのラインナップである。リュ・スンリョン、イム・スジョン、ヤン・セジョン、キム・ウィソン、キム・ソンオ、チョン・ユンホ、イ・ドンフィ、キム・ジョンス、チャン・グァン、ウ・ヒョンなど、名前だけで期待を集める俳優が大勢出演する。主演助演を問わず演技力が確かな俳優が総出動し、「この組み合わせなら見ない理由がない」という反応が自然と続いている。
ディズニープラスのオリジナルシリーズ『カジノ』を演出したカン・ユンソン監督と『ミセン』『黒く濁る村』『インサイダーズ／内部者たち』で知られるユン・テホ作家の協業も別の期待要因である。人間の欲望と社会構造への冷徹な視線、ジャンル的密度を調和させた彼らのシナジーが作品性を押し上げる。
カン・ユンソン監督は「原作ウェブ漫画とはテイストが異なるが本質は維持した」と語り、キャラクターを俳優の個性とスタイルに合わせて再構成した点を強調した。実際の制作発表会では「すべての配役は俳優が作り上げるものだと考え、俳優の性格とエネルギーに沿って演出した」と述べ、高い現場没入度をうかがわせた。
メイキング映像「ファインな理由」は、こうした作業過程を生々しく映し出す。リュ・スンリョンは「田舎臭く見えるが欲望に忠実な人物たち」と述べ、人間的欠乏と欲望が共存するキャラクターを紹介し、イム・スジョンは「華やかな色感と外見的ディテールに多くの工夫を注いだ」と語った。チョン・ユンホは「実際に木浦市（モクポ市）で取材するように配役を準備した」と明かし、真実味を加えた。
プロダクション面でも『ファイン:田舎者たち』は、ウェルメイドの条件を満たす。水中セットは本物の海を思わせるスケールを誇り、70年代のレトロ空間と車両まで精巧に考証された。ヤン・セジョンは「本当に海で撮っていると思った」と驚きを示し、キム・ジョンスとリュ・スンリョンも「その時代が目の前に広がった」と伝えた。カン氏は「水中撮影は三段階に分け、実際のロケーション、水槽、専門水中撮影所で並行した」と説明した。
ストーリー構成も盤石である。70年代という時代背景を通じて親世代の欲望と生存を描き、宝への執着と葛藤の中で多様な人間模様が表現される。リュ・スンリョンは「ソンジャは心の宝を探す人物のようで、残りは金を追う存在」と語り、人間心理を演劇『欲望という名の電車』にたとえた。
物語の展開は単なる貪欲劇を超える。軽い気持ちで宝探しに乗り出した人物たちが、次第に深い内面と秘密を露わにし、予測不能な事件が連鎖して緊張感を高める。絡み合った利害関係、密かな取り引き、裏切りとどんでん返しが交錯し「一話ごとに映画のようだ」という反応が早くも出ている。
相関図も興味深い。正義感があるようで腹の内が読めない人物、計算高くも本能に忠実な人物など立体的な人物が衝突し、感情密度とドラマ性を同時に高める。キャラクター中心のドラマを好む視聴者にも魅力的に響くポイントだ。
地域性とリアリティも見逃さなかった。主な舞台は釜山広域市（プサン広域市）、木浦市、新安郡など実際の地域で撮影され、空間の質感が生きており、レトロ美術と衣装、照明まで1970年代の情緒を細やかに込めた。これは単なるノスタルジー以上の没入感を作り出し、視聴者に現実感ある叙事体験を提供する。
公開前からハイライト映像に対するネットユーザーの反応は熱い。「『密輸 1970』ドラマ版か…期待」「俳優ラインナップ何これ…やばい演技期待」「イム・スジョンが中年役だなんて、意外に合う」「これ見ていたら映画『密輸』が急に浮かんだ」「シンクロ率も良くてすごく期待」「完全に楽しみ。予告だけで十回以上見た」「キャスト本当にやばい」「やばいめちゃ面白そう」「演技派俳優総集合」「このキャスティング現実？」「『ミセン』＋『犯罪都市』、そこにキャスティングもヤバい」「韓国俳優みんなここにいる」「ブレイク俳優たちがたくさん集まった」など、感嘆と期待が続いている。
『ファイン:田舎者たち』は来る7月16日（水）に初公開され、毎週水曜日に全11話のエピソードが順次配信される。猛暑の中、海底の宝をめぐる熾烈なサバイバル劇は、この夏、視聴者の暑さを一瞬で吹き飛ばすコンテンツになりそうだ。
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