韓国映画界の巨匠であるパク・チャヌク監督が、米国作家組合(WGA)から除名されたとのニュースが突如として伝えられた.

8日(現地時間)、米国メディアのバラエティなどによれば、WGAは最近、パク監督と脚本家ドン・マッケラーの会員資格を剥奪した。二人が除名された理由は、2023年のWGAストライキ期間中にHBOシリーズ『同調者』の共著に関与したことにある。以前、WGAは2023年5月から9月にかけて、人工知能(AI)の導入に伴う作家の権利保護、基本給の引き上げ、ストリーミング再上映配分金の拡大、及び雇用の安定確保などを求め、ストライキを実施していた。
ストライキ期間中、組合員は原則として映画やTV脚本の作業を行ってはならなかったにもかかわらず、パク監督とマッケラーはその期間中に作業を行ったとされる。WGAは規定違反の作家7名に処分を下し、そのうち4名が除名処分に対して上訴したが、パク監督とマッケラーは上訴せず、除名が確定した。
『同調者』は、2016年にピューリッツァー賞を受賞したベトナム系アメリカ人作家、ヴィエト・タン・ウェンの長編小説を原作とする全7部作のシリーズである。ベトナム戦争終戦後、北ベトナムのスパイが米国に渡った視点から、アメリカ社会が描かれている。ホア・スアンデ、ロバート・ダウニー・Jr.、サンドラ・オーらが出演し、パク監督にとっては二作目のドラマであり、三作目の海外プロジェクトとなる。

これに加え、パク監督は来る9月に国内公開を控えた新作『どうしようもない』で復帰する。今回の作品は、ドナルド・ウェストレイクの小説『斧』(The Ax)を原作とし、パク監督が17年間かけて準備してきたプロジェクトである。原作は、韓国社会の現実と情勢に合わせて脚色され、25年間大企業に勤めた後、一夜にして解雇された会社員「マンス」が生存のために踏み出す極限の選択を描いている.
パク監督のWGA除名は海外での活動に一定の影響を及ぼす可能性があるものの、韓国国内公開を間近に控えた次作の宣伝や上映スケジュールは予定通り進む見込みである。
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