第82回ヴェネツィア国際映画祭コンペティション部門に招待され、第30回釜山国際映画祭の開幕作にも選ばれた映画『どうしようもない(韓国語原題訳)』側が、18日に11枚のスチール写真を公開した。

映画『どうしようもない』は、すべてを手に入れたかのように満ち足りた人生を送っていた会社員マンス(イ・ビョンホン)が、突然の解雇に直面し、妻と二人の子ども、そして苦労して手に入れた家を守るために再就職という「自分だけの戦争」に挑む姿を描く。俳優イ・ビョンホン、ソン・イェジン、パク・ヒスン、イ・ソンミン、ヨム・ヘラン、チャ・スンウォンらが出演し、9月公開を控えたパク・チャヌク監督の新作映画だ。
今回公開されたスチール写真は、登場人物たちの劇的な瞬間を切り取り、注目を集めている。長引く求職生活で沈思するマンスを演じるイ・ビョンホンの表情は、深い内的葛藤を予感させる。盆栽で満たされた温室が醸し出す独特の雰囲気も印象的だ。





帽子を深くかぶり書類の束を抱えて歩くマンスの姿や、誰かを見張り追いかける姿、並べられた履歴書などは、彼が何らかの計画を実行に移す過程を予感させる。予期せぬ知らせを受けたかのように固い表情を見せる妻ミリ役のソン・イェジンは、これから直面する危機をどう乗り越えるのかを暗示する。夫婦が共に憂いを抱えるスチールは、彼らが迎える数々の波乱を想像させる。





また、堂々と電話で話すソンチュル役のパク・ヒスンは、豪快さと繊細さを行き来する立体的な人物像を見せる。スーツ姿で面接に臨む前のような緊張感を漂わせるボムモ役のイ・ソンミン、両手に本と杖を持ちながら驚いた表情を浮かべるアラ役のヨム・ヘランは、それぞれ予測不能な展開を期待させる。そして、暗い夜に車を調べるシジョ役のチャ・スンウォンのスチールには、背後の人物の謎めいたシルエットが加わり、不穏な緊張感を漂わせる。
スチールだけでもキャラクターの個性と吸引力ある展開を感じさせる『どうしようもない』は、2025年下半期最大の期待作として観客を魅了するだろう。
確かな演技力を誇る豪華キャスト、ドラマチックなストーリー、そして高い没入感を持つ演出が揃ったパク・チャヌク監督の新作映画『どうしようもない』は9月に公開される。ヴェネツィア国際映画祭、トロント国際映画祭、ニューヨーク映画祭など世界有数の映画祭からも注目を集めており、国内外の映画ファンの期待を一層高めている。
コメント0