10年ぶりに再共演となった二人の俳優のケミストリーが、視聴者の心をぐっと掴み話題となっている。放送第3話で自己最高視聴率を更新し、上昇を続ける本作は、制作発表会で示された野心的な目標とも相まって注目を集めている。

本作は、ソン・スンホンとオム・ジョンファが主演を務めるジーニーTVオリジナルドラマ『かけがえのない私のスター』である。25日に放送された第3話は、ニールセンコリア全国有料世帯基準で2.4%の視聴率を記録。前回の1.9%から0.5ポイント上昇し、放送開始以降順調に数字を伸ばしている。
初回が1.3%、第2話が1.9%、第3話が2.4%と、回を重ねるごとに視聴率が上昇している点は、作品の完成度の高さを物語っている。初回放送が18日に始まったことを考えれば、わずか1週間足らずで2%台に達した計算だ。

この成果の裏には、2015年映画『ミス・ワイフ』以来10年ぶりに再共演したオム・ジョンファとソン・スンホンの存在が大きい。劇中では、25年間記憶を失い平凡な中年女性へと変わってしまった元トップスター、ポン・チョンジャ(オム・ジョンファ)と、彼女を支える警察官トッコチョル(ソン・スンホン)が、見事なケミストリーを展開している。
第3話では、ポン・チョンジャの芸能界復帰への強い意志が描かれ、物語の魅力を一層引き立てた。カンヌ主演女優賞を受賞した後輩コ・ヒヨン(イェル)のニュースを受け、ポン・チョンジャが25年前に自ら書いた手紙を思い出し、「戻るわ。私の場所に。取り戻さなきゃ。私の場所」と決意するシーンは、視聴者に深い印象を与えた。

さらに、トッコチョルがポン・チョンジャの真の正体が消息を絶ったトップスター、イム・セラであると気付くことで、二人の間に微妙な感情の変化が生じた。「無事でよかった。本当に」とトッコチョルの率直な一言が、視聴者の興味を一層掻き立てる結果となった。
本ドラマは、25年という時の流れの中で、ポン・チョンジャを取り巻く人々の立場の変化を通して、時の重みを効果的に伝えている。かつてメイクアップスタッフだったミン・テスク(チャ・チョンファ)が韓国最高のメイクアップアーティストに、スタイリストのサ・ソンヨン(チョ・ヨンヒ)が完売クイーンに、マネージャーのカン・ドウォン(オ・デファン)がエンターテインメント業界を代表する存在へと成長した姿が、主人公との対比で劇的な緊張感を生み出している。
また、ソン・スンホン、オム・ジョンファ、イェル、オ・デファン、チャ・チョンファ、ヒョン・ボンシク、チョ・ヨンヒ、チャン・ダアなど、豪華キャストも大きな見どころとなっている。制作発表会では、チェ・ヨンフン監督が「奇跡のキャスティング」と述べ、「脚本を進める中で、俳優たちが皆協力してくれて、とても嬉しかった。レベルが上がった」と満足の声を上げた。

ソン・スンホンは制作発表会で、「脚本がとても面白く、撮影も楽しく、期待が高まる」と語り、「『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』を超えるヒット作になる予感がする」と自信を示した。視聴率17.5%を記録したENAの代表作を凌ぐという抱負を明らかしたのだ。
『かけがえのない私のスター』は毎週月火曜の午後10時にENAで放送され、放送直後にKTジーニーTVで無料VOD、さらにはティービングでOTTサービスとして視聴可能である。果たして本作が『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』の記録を超えるのか、視聴者の注目が集まっている。
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