予告編から背筋を凍らせるホラー・スリラー映画『8番出口』が、釜山国際映画祭を通じて韓国の観客に披露される。

今年で30回目を迎える釜山国際映画祭は「ミッドナイト・パッション」部門に『8番出口』を招待し、韓国の映画ファンの期待を集めている。映画祭は来月17日から開幕する。
日本映画『8番出口』は人気インディーゲームを原作とする作品。ニンテンドースイッチ版も発売された同作は、いわゆる「バックルーム」と呼ばれる空間に閉じ込められた主人公の体験を通じ、強烈な圧迫感と恐怖を与える。
「バックルーム」とは、何もない広大で無機質な空間を指し、近年これを題材にしたコンテンツが世界的にブームとなっている。原作ゲームは閉ざされた地下鉄駅の通路で異常現象を見つけ出さなければ脱出できないという独特のゲーム性で、新たなホラーゲームのジャンルを切り開いたと高く評価されている。
映画『8番出口』は、単調な地下空間が生み出す不安や執着、繰り返される状況によって恐怖を増幅させる。さらに、ただの通行人だと思われた男が不気味な笑みを浮かべるシーンが衝撃的な「反転」をもたらす。

主演は日本を代表する人気俳優・二宮和也と小松菜奈。特に小松は原作には存在しなかったオリジナルキャラクターを演じる。韓国でも高い人気を誇る彼女は、日本を代表する美女として、かつてG-DRAGONとの熱愛説が何度も報じられたことでも知られている。
監督は日本映画界の新鋭・川村元気。『君の名は』『すずめの戸締まり』や是枝裕和監督の『怪物』をプロデュースした経歴を持つ実力派である。
映画『8番出口』はすでに世界各地で注目を集めており、釜山国際映画祭をはじめ、カンヌ国際映画祭、トロント国際映画祭、シッチェス・カタルーニャ国際映画祭など名だたる映画祭で相次いで上映された。特にカンヌでは「ミッドナイト・スクリーニング」部門に正式招待されワールドプレミアが行われ、最高ポスター賞を受賞する快挙も達成した。

原作ゲームの「繰り返し」と「閉鎖性」の恐怖を実写で映し出した『8番出口』は、すでに日本では8月29日に公開され、大ヒットを記録している。ホラーとゲーム原作というユニークな組み合わせを武器にした本作が、韓国観客にどのような反応を引き起こすのか注目される。
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