R18指定にもかかわらず、公開初週末に韓国映画のボックスオフィスで首位に立った作品が、観客に破格の特典を提供する。

その作品とは、9月5日に公開されたチョ・ヨンジュン監督の映画『殺人者リポート』である。製作会社は9日、韓国映画ボックスオフィス1位達成を記念して大規模な無料観覧イベントを実施すると発表した。口コミで興行を続ける中、観客の支持に応える特別企画だ。
映画振興委員会・映画館入場券統合電算網によると、『殺人者リポート』は公開3日目の7日基準で累計観客15万2,740人を記録し、週末の劇場を席巻した。R指定という制約にもかかわらずこのような成果を収めたのは、チョ・ヨジョンとチョン・ソンイルの演技力、そして新鮮なスリラー演出が観客を魅了したためと分析されている。

無料観覧特典は、9日午前11時メガボックスの「パンウォン(0ウォン)(0円)チケット」を皮切りに、同日午後2時CGVの「サプライズクーポン」へと続く。翌10日午前11時にはロッテシネマの「ムービーサダグ」プロモーションが順次行われる。すべて先着順で提供され、0ウォン(0円)で映画を観覧できる機会が与えられる。
割引クーポンを逃した観客のため、文化体育観光部と映画振興委員会が配布する6,000ウォン(約632円)割引クーポンも用意されている。詳細は各劇場の公式ホームページおよびモバイルアプリで確認可能だ。

『殺人者リポート』は特ダネを渇望するベテラン記者ソンジュ(チョ・ヨジョン)の前に、精神科医ヨンフン(チョン・ソンイル)が現れ、連続殺人告白インタビューを提案することから始まる心理スリラーである。限られた空間で繰り広げられる2人の緊迫した対決が観どころだ。
観客の反応も熱い。CGVゴールデンエッグ指数で95%という高得点を維持しており、9日基準で実観覧客評価は8.12点を記録した。観客たちは「怒りと涙が入り混じり、時間を忘れて没入して観た映画!」「チョ・ヨジョンとチョン・ソンイルの演技に本物のスリラーを感じた!俳優たちの演技に鳥肌が立った」「R18だから残酷だと思ったが、残酷さよりも心理的な緊張感の方が素晴らしかった」などと絶賛を惜しまなかった。
特に「限られた空間で繰り広げられる物語をここまで緻密に作り上げた演出と俳優たちの圧倒的な演技力に賛辞!久しぶりに全編集中して観た映画!」「没入感がすごい。おすすめします!」「限定された空間での濃密なスリラー。こういうのを待っていた」「俳優たちの演技も素晴らしく心に響く作品」「演技も演出も欠けるところのない名作」「チョ・ヨジョン、チョン・ソンイル両俳優の演技は本当に見事だ」など、没入感あふれる演出と俳優たちの演技力に対する絶賛が相次いだ。
演技の真骨頂…チョ・ヨジョンとチョン・ソンイルの呼吸に注目
『殺人者リポート』の成功要因としては、何よりチョ・ヨジョンとチョン・ソンイル両俳優の演技対決が挙げられる。チョ・ヨジョンは特ダネを渇望するベテラン記者役を通じて、冷徹かつ執拗なキャラクターを完璧に表現した。一方チョン・ソンイルは、外見は穏やかだが内面に何かを隠し持つ精神科医役を演じ、観客を混乱に陥れる。
両者ともそれぞれの強みを生かした演技を披露しつつ、互いに張り詰めた緊張感を保つ絶妙なバランスを実現したという評価だ。特に大部分のシーンが2人の対話で構成されているだけに、演技力が映画の成否を左右する状況において、両俳優とも期待を上回るパフォーマンスを見せたと評されている。

口コミヒット持続…今週も上昇傾向予想
『殺人者リポート』は現在、全国の劇場で上映中であり、観客の継続的な口コミと今回の無料観覧イベントに支えられ、第2週目も安定した興行成績を維持するものと予想される。特に平日割引特典が集中していることから、平日の観客動員にも大きな助けになると見込まれている。
一方、今回の大規模割引プロモーションは低迷していた劇場街に活力を吹き込み、同時に韓国映画に対する観客の関心を再び呼び起こすきっかけになると期待されている。特にハリウッド大作に押され、相対的に注目されにくかった中小規模の韓国映画にとっては朗報と解釈されている。
無料観覧イベントに関する詳細情報は、メガボックス、CGV、ロッテシネマの各劇場3社の公式ホームページおよびモバイルアプリケーションで確認できる。また、割引特典を逃した観客のために文化体育観光部の割引クーポンも同様の経路を通じて利用可能である。
割引クーポンは決済時に先着順で自動適用される方式で使用できる。各映画館のオンライン会員クーポンボックスに1人当たり2枚ずつ自動支給され、予約時の決済段階で別途入力することなく自動的に6,000ウォン(約632円)の割引が適用される。ただし映画館ごとの在庫数がなくなれば割引は終了し、未使用クーポンも自動的に消滅する。
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