20世紀の最高傑作と評される映画が、来る17日に再上映される。

無名の新人だったアル・パチーノをハリウッドの新星へと押し上げた作品『ゴッドファーザー』である。『ゴッドファーザー』と『ゴッドファーザー PART II』が、それぞれ9月17日と10月15日に順次リバイバル公開を控えている。デジタル技術による4Kリマスター版で、より鮮明な画質と音質で観客に届けられる。
公開に先立ち、9月13日には全国のロッテシネマ9館で『ゴッドファーザー』シリーズを連続上映する「連続上映会」が行われる。上映時間は約6時間30分に及び、すでに全館完売となっている。
『ゴッドファーザー』は1973年公開作品で、第45回アカデミー賞にて作品賞、主演男優賞、助演男優賞、監督賞、脚色賞などを総なめにした。また同年のゴールデングローブ賞でも作品賞、監督賞、脚本賞、主演男優賞など5冠に輝き、その完成度を証明した。
映画はイタリア・シチリアのコルレオーネ村出身のビト・コルレオーネ(マーロン・ブランド)の物語を描く。ビトは単身ニューヨークに渡り、手段を選ばず人々の問題を解決することでイタリア移民の間で「ドン」と呼ばれる存在へと成長する。やがてニューヨーク五大マフィアの一角であるコルレオーネ・ファミリーを率いるボスに上り詰める。
しかし、競合組織タッタリア・ファミリーからの麻薬ビジネス参入の提案を拒否したことで両組織の衝突が始まる。やがてタッタリアは、これまで家業と距離を置いてきた三男マイケル(アル・パチーノ)を刺激し、マイケルは家族を守るため復讐に身を投じる。
『ゴッドファーザー』は映画『風と共に去りぬ』の歴代興行成績1位の記録を33年ぶりに塗り替えるという圧倒的な成功を収めた。膨大なストーリーを上映時間に収めただけでなく、強い吸引力を持つ挿入曲やロングテイクの手法などを駆使し、観客を惹きつけた。
本作は家族の叙事と権力の悲劇を極致まで描いた作品であり、今なお「最も完璧なギャング映画」の一つと評価されている。映画情報サイトIMDbでは20世紀最高の映画第2位、犯罪ジャンル第1位に位置し、Empire誌・TIME誌・AFI(アメリカ映画協会)などでもトップランクを維持している。
実際に映画を観た観客からは「まだ観ていない人が羨ましい」「アル・パチーノとロバート・デ・ニーロ、この名前だけで十分価値がある」「二度と現れない映画」「『ゴッドファーザー』を観ずして映画を語るな」「10点でも足りない」「クラシックは永遠だ」「最高だ」「息が止まりそうなほどの支配力」「アル・パチーノの迫力を忘れられない」などの反応が寄せられている。
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