Netflixが年末を狙い打ちに発表する韓国オリジナル映画一作品が、公開前から熱い反響を呼んでいる。実力派俳優キム・ダミとパク・ヘスの出会いに圧倒的なスケールの災害ブロックバスターの魅力が加わり、たった1分40秒のティーザー予告だけで話題を集めている。

12月19日に世界同時公開される映画『大洪水』は、地球最後の日を背景としている。記録的な洪水が一瞬にして都市を飲み込み、人類最後の希望を担う者たちが水没するマンションで繰り広げるサバイバルを描く。キム・ビョンウ監督特有の濃密な演出が加わったSF災害ブロックバスターで、第30回釜山国際映画祭「韓国映画の今日ースペシャルプレミア」部門にも招待され、公開前から注目を集めている。
公開されたティーザーは、人工知能研究員アンナ(キム・ダミ)が息子ジャイン(クォン・ウンソン)と平凡な朝を迎える場面から始まる。だが瞬く間にすべてが一変する。窓の外に広がる光景は、都市全体が水没した衝撃的な現実。家の中にまで雨水が押し寄せ、緊張感が高まる中、アンナはジャインを背負い、腰まで達した水を突き破って避難する。わずか数秒で水が上昇し、巨大な波が平凡な日常を飲み込む場面は、観客を一気に引き込む。

ティーザー内でパク・ヘスの存在感も際立つ。人力警備チーム所属のヒジョとして登場する彼は、アンナとジャインを救出しなければならないという任務を帯び投入される。屋上へ向かう彼らの前に予期せぬ危機が迫り、アンナの「私、一人でどうやって行けるの?」という叫びは、極限状態における母性愛を絶妙に表現する。「新たな人類を作らねばならない。あちらしかない」というヒジョのセリフは、単なる災害劇を越え、人類の終末と生存という重いテーマを投げかける。
短い映像に込められたディテールは期待感をさらに高める。空に向かって打ち上げられるロケット、正体不明の金色の破片、そして大洪水が巻き去ったマンション群のリアルなミザンセーヌは、『大洪水』が単なる災害映画にとどまらないことを予告する。災害の壮大な光景と並び、人物たちの心理と葛藤、そして人類最後の瞬間に課せられた任務という哲学的な問いまでを描き出すことが予想される。
観客の反応も熱い。ティーザー公開直後、各種オンラインコミュニティやSNSには「劇場で絶対に見るべきスケール」、「『TSUNAMI -ツナミ-』に続く災害映画」、「『オール・ユー・ニード・イズ・キル』のような感じで新鮮だ」という反応が相次いだ。キム・ダミの没入感のある演技とパク・ヘスの重厚な存在感への期待も大きい。「キム・ダミ出演作品なら必ず見る」、「キャスティングがすごい」といったコメントは、俳優コンビ自体が興行保証のチケットであることを証明している。
『テロ,ライブ』で濃密な緊張感を見せたキム・ビョンウ監督がメガホンを握り、信頼のおける俳優陣が集結した『大洪水』は、今年12月にNetflixを通じて全世界の視聴者と対面する。わずか1分40秒のティーザーだけで爆発的な話題を呼んだだけに、公開と同時に韓国型災害ブロックバスターの新たな指標となるかどうか、関心が集まる。

コメント0