ガールグループf(x) 出身で女優としても活動してきたクリスタル(本名:チョン・スジョン)が、デビュー16年目にしてソロ歌手として初の一歩を踏み出す。クリスタルは27日18時、各音源プラットフォームを通じて初のソロシングル「Solitary」を公開し、本格的な音楽活動の再始動を告げる。

今回の新曲は、2009年に f(x) としてデビューして以来、初めて発表するソロ楽曲で、今後リリースされる初ソロアルバムの先行シングルとなる。2017年にキム・ジュンウォンと共演した「I Don’t Wanna Love You」以来、8年ぶりの音源でもある。
これまで演技活動に集中してきたクリスタルはドラマ『刑務所のルールブック』、『プレーヤー~華麗なる天才詐欺師~』、『警察授業』、映画『クモの巣』などを通じて女優としての存在感を高めてきた。
クリスタルは昨年、Beenzino、250、XXX、エリック・オー、MASTA WUらが所属するBeasts And Natives Alike(BANA)と手を組み、音楽活動再開の意思を示していた。所属事務所BANAの公式 YouTubeチャンネルで公開されたメイキング映像では、クリスタルのソロアルバム制作過程が紹介され、注目を集めた。
映像の中でクリスタルは新曲について「(音楽はすごく)いいけど、私にできるか分からない」「やったことがない感じ」と語っている。
長い準備期間を経て初のソロシングルを世に送り出すクリスタルが、今後どのような評価を得るのか関心が集まっている。

アイドル界を席巻した f(x) のクリスタル
アメリカ・カリフォルニア州サンフランシスコ生まれのクリスタル(本名:チョン・スジョン)は1994年生まれで、アメリカと韓国の二重国籍を持つアーティストだ。
2000年代初頭、家族と共に韓国を訪れた際にスカウトされ、広告・ミュージックビデオ出演を通じて芸能活動をスタートした。2006年に SMエンタテインメント の練習生となり、3年間のトレーニングを積んだ。
2009年、クリスタルは f(x) の末っ子メンバーとしてデビューし、デジタルシングル「LA chA TA」で歌謡界入り。その後 f(x) は「NU ABO」、「Electric Shock」、「4 Walls」など、実験性と大衆性を兼ね備えたアルバムや曲で高い評価を受けた。
グループ活動と並行してクリスタルは女優としても活躍した。2010年のMBCシットコムを皮切りに本格的に演技活動を開始し、以降さまざまなドラマや映画に出演した。幅広いジャンルを通じて演技力を認められ、アイドル出身女優として揺るぎない地位を築いた。
このようにクリスタルは、幼少期から韓国内外で培った経験、グループ活動で磨いたステージ感覚、女優としての表現力を兼ね備えた多才なアーティストだ。デビュー以降の歩みは、クリスタルが単なるアイドルの枠を超え、世代を超えて支持されるエンターテイナーへと成長してきたことを示している。
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