
映画『恋人たちの予感』『ミザリー』などで知られるハリウッドの伝説的な映画監督ロブ・ライナーと妻が、自宅で殺害されていたことが分かった。警察は、夫妻の実子である30代の息子を有力な容疑者として捜査している。
米芸能メディア・ピープルやTMZなどによると、14日(現地時間)午後3時30分頃、ロサンゼルス消防局(LAFD)がカリフォルニア州ブレントウッドにあるライナー監督の自宅に出動し、78歳の男性と68歳の女性が死亡しているのを発見した。
2人はいずれも刃物で刺された状態だったとされ、その後の捜査で、死亡したのはロブ・ライナー監督と妻のミシェル・シンガー・ライナーであることが確認された。
ピープルは複数の関係者の話として、ライナー夫妻を殺害した疑いがある人物は息子のニック・ライナー(32)だと報じている。ニックは2016年、ピープルのインタビューで、10代前半から始まった薬物依存により長年苦しんできたことを明かしていた。
ニックは依存症が深刻化する中で路上生活を余儀なくされ、15歳前後からリハビリ施設を行き来していたものの、次第に家族と疎遠になり、複数の州を転々としながら長期間ホームレス状態で生活していたという。
遺族は声明で「夫妻の悲劇的な死をお伝えすることになり、深い悲しみに包まれている。あまりにも突然の喪失に胸が張り裂ける思いだ。この想像を絶するほどつらい時期に、私たちのプライバシーを尊重してほしい」と訴えた。
ロブ・ライナー監督は1984年の監督デビュー作『スパイナル・タップ』を皮切りに『スタンド・バイ・ミー』(1986)、『プリンセス・ブライド・ストーリー』(1987)など、映画史に残る数々の名作を世に送り出してきた。
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