俳優ソン・スンウォン(36)が5度目の飲酒運転により懲役1年の実刑判決を受け、その場で法廷拘束された。

ソウル西部地方法院のキム・ヒョンソク部長判事は11日、道路交通法違反などの罪に問われたソン・スンウォンに対し、懲役1年を言い渡した。ともに起訴された交際相手のキム氏(30)には、証拠隠滅罪について罰金150万ウォン(約16万円)の宣告猶予判決が下された。宣告猶予は2年が経過すると免訴とみなされる制度である。
ソン・スンウォンは昨年11月、泥酔状態で江辺北路(カンビョンブク路)を約2分間逆走したとして現行犯逮捕され、今年2月に起訴された。摘発当時の血中アルコール濃度は0.165%で、免許取消基準である0.08%の2倍を超えていた。飲酒運転による摘発は今回で5回目となる。
検察は先月14日の結審公判で懲役4年を求刑していた。さらに、初公判の6日前にあたる同月8日には、無免許で車両を運転していた事実も新たに判明した。
警察の取り調べでは、ソン・スンウォンが「運転代行業者と口論になり、その代行運転手が車を持ち去った」と虚偽の供述をしていたことも明らかになった。また、交際相手にドライブレコーダーの記録媒体を隠すよう指示していたことも発覚した。
裁判所は「泥酔状態で江辺北路を逆走し現行犯逮捕されたうえ、交際相手にドライブレコーダーの証拠隠滅を指示するなど、犯行の悪質性が高い」と指摘した。続けて「血中アルコール濃度が極めて高く、過去にも複数回にわたり飲酒運転で刑事処分を受けた前歴がある」と述べた。一方で、「遅ればせながらも犯行を認め反省の態度を示していること、幸いにも飲酒運転事故には至らなかったこと、知人や家族が寛大な処分を求めていることなどを考慮した」と量刑理由を説明した。

判決直後、ソン・スンウォンは「私が犯した過ちについて、すべての容疑を認め深く反省している」と述べた。さらに「今ここで収監されれば、家族が生計を担わなければならない苦しみを抱えることになる。逃亡や証拠隠滅をするつもりはないので、在宅のまま控訴審を準備する機会を与えてほしい」と訴えた。しかし裁判所は「事情が苦しいことは理解しているが、実刑を宣告した以上は拘束する」として認めず、「逃亡のおそれがある」との理由で拘束令状を発付した。
ソン・スンウォンの飲酒運転歴は2015年までさかのぼる。同年だけで2度の飲酒運転により罰金刑を受けた。その後2018年には、ソウル市内で血中アルコール濃度0.21%の状態で運転し、停車中のタクシーに追突した後に逃走した。さらに免許取消中だった同年12月には、父親名義のメルセデス・ベンツで対向車に衝突して逃走し、再び逮捕された。当時、被害車両の乗員2人が負傷している。
この事件により、ソン・スンウォンは「ユン・チャンホ法」適用第1号の芸能人となった。「ユン・チャンホ法」は、2018年9月に釜山(プサン)で泥酔運転車にはねられ脳死状態となった後に亡くなったユン・チャンホさんの事故をきっかけに改正された特定犯罪加重処罰法で、飲酒運転事故に対する処罰を大幅に強化した法律である。当時の裁判所は同法を適用し、ソン・スンウォンに懲役1年6か月の実刑を言い渡した。これにより兵役法施行令上の「懲役1年6か月以上の実刑判決を受けた者」に該当し、兵役も免除された。

ソン・スンウォンは2009年、ミュージカル『スプリング・アウェイクニング』で俳優活動を開始した。その後、映画『グローブ』やミュージカル、演劇で活動を続け、2014年にKBS『ドラマスペシャル-違うように泣く』でテレビドラマデビューを果たした。KBS『町の弁護士チョ・ドゥルホ』、JTBC『恋のドキドキシェアハウス~青春時代~』ではイム・ソンミン役を演じ、2018年放送のJTBCシットコム『ウラチャチャ My Love』ではイ・イギョン、キム・ジョンヒョンらとともに主演を務め、ポン・ドゥシク役を演じた。しかし同年12月、飲酒・無免許によるひき逃げ事故で摘発され、出演予定だったミュージカル『ランボー』を降板するなど、芸能活動を中断した。
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