お口の健康を保つするには、定期的なスケーリング(歯石除去)が欠かせない。
スケーリングは歯石と歯垢を除去する施術である。
食事後、歯をきちんと磨かないと、小さな食べかすが歯の表面に残り、透明な細菌の膜である歯垢が形成される。
時間の経つと歯垢は硬くなり、歯石となる。これを放置すると、歯茎が腫れたり、出血したり、口臭の原因となる可能性がある。
ひどくなると、虫歯、歯肉炎、歯周炎などの口腔疾患を引き起こす恐れがある。口腔疾患による炎症は全身の健康にも影響を及ぼす可能性があるため、注意が必要だ。
特に歯石は歯ブラシやデンタルフロスでは除去が難しく、やわらかい振動を利用したスケーリングで除去する必要がある。
歯石を除去した後も、食物残渣により歯石は継続的に形成されるため、6か月から1年ごとにスケーリングを受けなければならない。
スケーリングは歯周病と口臭の予防に効果的だ。
特に喫煙者、頻繁な飲酒やコーヒーを飲む者、65歳以上の高齢者、糖尿病患者、インプラント治療を受けた人などは歯周病のかかりやすいので、3か月から6か月周期でスケーリングを受けることをお勧めする。
スケーリングは基本的に健康保険が適用され、3割の自己負担額で受けられる。
敏感な人はスケーリングを受けた後、歯の知覚過敏を経験することがあるが、それは古い歯石の取り除くことによって生じる一時的な現象に過ぎない。
スケーリング後、歯間の隙間、歯痛、歯のぐらつきなどの不快感を感じることもある。これは歯石が多く溜まって炎症が発生した場合、口腔の健康状態がよくないため発生する問題だ。
歯石が溜まると、歯茎周辺の支持骨が弱くなり、歯は骨の代わりに歯石によって支えられるようになる。歯石を除去すると、歯を支えていたものがなくなり、隙間や歯のぐらつきを感じることがある。
スケーリングも大切だが、歯石が溜まらないように予防することが第一だ。歯磨きをするときは、歯のすべての面、特に歯と歯の間や歯茎のラインを含めて丁寧に磨くことで歯石を予防できる。歯石が早く溜まる人は、歯間ブラシ、デンタルフロス、ウォーターフロッサーなどの補助ツールの使うのも良い。
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