記念日だからといって、必ずしも祝日である必要はない。何気ない1日でも、それぞれに意味を込めて大切に過ごす日があるのだ。たとえば、2月14日の「バレンタインデー」のように日常に溶け込んだ記念日もあれば、環境・健康・権利などに対する問題意識から制定された記念日もある。今回は、あまり知られていない「ちょっと変わった記念日」6つを紹介しよう。

1. 国際プラスチックバッグ・フリーデー
毎年7月3日は「国際プラスチックバッグ・フリーデー」だ。この日は、2008年にスペインの国際環境団体によって環境保護の一環として制定されたという。石油を原料とする使い捨てのビニール袋が深刻な環境汚染を引き起こしているという問題意識から始まったものである。アメリカやフランスなど、40カ国以上の市民団体がこの取り組みに賛同し、キャンペーンを展開している。韓国では、資源循環社会連帯が中心となって活動を続けているという。
2. 世界蚊の日
8月20日の「世界蚊の日」は、マラリア撲滅の転機となった日として知られている。1897年、イギリスの医師ロナルド・ロスが、雌のハマダラカがマラリアを媒介することを発見したのだ。この功績により、彼は1902年にノーベル生理学・医学賞を受賞した。この記念日は、マラリアへの理解を深めるとともに、蚊がもたらすリスクについて広く知らせることを目的に制定されたという。
3. 青空のためのきれいな空気の国際デー
「青空のためのきれいな空気の国際デー」は、国連が制定した記念日で、毎年9月7日にあたる。この記念日は、韓国が初めて国連に提案して実現した公式記念日であり、2019年9月9日に国連総会で決議が採択され、2020年から本格的に実施されている。PM2.5などを含む大気汚染の深刻さを世界で共有し、国際的な協力と対策を呼び掛ける日として位置づけられているという。

4. 無買日
11月下旬、感謝祭やクリスマスを控え、消費が集中する時期に「無買日」という記念日がある。過剰な消費が引き起こす環境破壊や労働問題を見つめ直すことを目的に制定されたという。韓国では1999年から、環境団体の「グリーン連合」が中心となってキャンペーンを展開している。何も買わないという行動を通じて、消費そのものについて再考する日なのだ。
5. グローバル・ランニングデー
走ることを通じて身体を動かそうという趣旨で設けられた「グローバル・ランニング・デー」は、毎年6月の第1水曜日に実施されている。2009年にアメリカで始まり、2016年には当時のニューヨーク市長ビル・デブラシオ氏が現在の名称に変更し、世界的なイベントへと拡大された。当時は177カ国から250万人以上が参加し、合計1,480万キロメートルを走破したという。新型コロナウイルスの影響で対面イベントが難しかった時期には、オンライン形式で開催されたこもある。
6. 国際左利きの日
差別の歴史を持つ左利きの人々のために設けられた記念日もある。8月13日の「国際左利きの日」は、左利きに対する偏見をなくし、彼らの権利を尊重することを目的に、1976年に制定された。この日は、世界で初めて国際左利き協会を設立したディーン・キャンベル氏の誕生日に合わせて設けられたもので、現在も様々なイベントを通じて左手の使用に対する理解を促す機会となっている。

コメント0