夏が近づき天気の良い日が続くと、アウトドアでレジャーを楽しむ人が増えてくる。山や海、川など自然を楽しみながらバーベキューなどの食事とお酒を味わうのはたしかに楽しいが、雰囲気に酔ってしまい過度の飲酒をすると、体調に重大な問題が生じることがある。
汗をたくさんかいた時には飲酒中の水分補給に注意!
過度の飲酒後の二日酔いは、気温が上昇する時期により深刻になる。真昼の暑さで大量に汗をかくと、体内の水分が不足し血管が拡張する。その状態で飲酒した場合、拡張した血管に大量のアルコールが吸収され、体内の水分がさらに減少するため、血中アルコール濃度も急激に上昇する。
通常よりも二日酔いの症状も長く続く。体温が上昇するとエネルギー代謝が活発になるため、肝臓の働きが忙しくなり、その分、二日酔いの原因物質であるアセトアルデヒドを解毒する能力が低下する。二日酔いの原因物質であるアセトアルデヒドは自律神経系に影響を与え、様々な症状を引き起こす。私たちの体は、アルコールを摂取するとアセトアルデヒドを排出するために血液の流れを速くするように血管を拡張する。この時に急激に脳血管が拡張すると、脳圧が上がり頭痛が発生する可能性が高くなる。それでも、鎮痛剤の服用は避けるべきだ。アルコールを分解している肝臓に負担をかける可能性が高いからだ。
二日酔いの症状に応じて必要な成分の摂取が必要
二日酔いで頭痛が生じた場合、痛みを軽減するために薬草とも呼ばれる白樺の樹皮を摂取するとよい。白樺の樹皮に豊富に含まれているポリフェノールとフラボノイドは抗酸化作用があり、アルコールによって拡張された脳血管の酸化物質の排出を期待できる。
また、その他によく知られている二日酔いの症状である肌の乾燥は、体の脱水症状と深く関連している。アルコール自体が利尿作用を促進し、分解過程でも多くの水分を必要とするため、飲酒後に脱水症状が続く場合は、ヒアルロン酸を摂取するとよいだろう。ヒアルロン酸は1gで6リットルの水分を保持できるといわれており、乾燥した肌の救世主となる。
胃痛と胃もたれには、食物繊維、ビタミン、カリウム、カルシウムなどの成分を含有するキャベツがよいといわれている。キャベツに豊富に含まれるビタミンUは、タンパク質と結合して胃の粘膜を強化し、損傷した部位を再生する。キャベツは胃だけでなく、肝臓が毒素を排出するのを助けるグルコシノレート、ビタミンCも多く含んでいる。
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