体に良い影響を与えるコーヒーだが、がん患者も飲んで大丈夫なのか。
3日、韓国メディア「ヘルス朝鮮」は、サムスン・ソウル病院血液腫瘍内科のアン・ヒギョン教授が「がん患者も適量のコーヒーを飲めば健康に良い影響がある」と述べたと報じた。
これを裏付ける研究結果もある。日本の東北大学は「コーヒーの摂取により肝がんの発生率が30%減少する」と報告した。また、米国のダナ・ファーバー癌研究所は「1日2杯以上のコーヒーががん患者の死亡リスクを低下させ、症状の悪化を遅らせる」と発表した。
その理由は、コーヒーに含まれるポリフェノールが抗炎症作用を持ち、活性酸素を除去して酸化ストレスを低減し、がんを含む慢性疾患の予防に効果的であるためだ。さらにコーヒーに牛乳を加えるコテで、ポリフェノールの効果がより高まるとされている。
また、コーヒーに含まれるクロロゲン酸には、コレステロールの抑制、抗酸化作用、抗がん効果があり、インスリン抵抗性を低下させて糖尿病の予防にも効果的とされている。
アン教授は「コーヒーに含まれるカフェインがドーパミンやセロトニンなどの神経伝達物質の分泌を促進し、気分を向上させる」と述べ、これががん患者がコーヒーを飲むべき理由の一つだと指摘した。
彼はがん患者に適したコーヒーとして、エスプレッソに牛乳を加えたラテや水で薄めたアメリカーノ、ハンドドリップコーヒーを挙げた。
フィルターを使用することでコレステロール成分をある程度除去でき、水を何度かに分けて注ぐことでクロロゲン酸の含有量が増えるためだ。
ただし、がん患者が避けるべきコーヒーもある。それはインスタントコーヒーだ。クリームや砂糖が含まれているため、体重増加を招く可能性がある。
また、熱すぎるコーヒーにも注意が必要だ。飲む際に食道の粘膜細胞が損傷する恐れがあるためだ。
一方で、コーヒーを飲んでも目覚めるどころか、かえって疲れを感じる人もいる。
カフェインに敏感な人は、コーヒーを摂取すると動悸や手の震えなどの副作用が現れる場合がある。
米国の健康・医療メディア「ヘルスライン」によると、栄養士たちはコーヒーが「カフェインクラッシュ」を引き起こし、かえって強い疲労感をもたらすという。
カフェインは脳や神経系の活動を活性化させる刺激物質で、一部の人には過度な覚醒効果をもたらすことがある。この結果、心拍数の上昇、不安感の増加、動悸や震えの症状が悪化することがある。さらに、これらの影響でカロリー消費が増加し、最終的には疲労感を覚える仕組みだという。
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