10年越しの約束を果たすためのプロジェクトが始動した。KBSの人気番組だった『ドキュメンタリー3日』は、公式Instagramを通じて「ドキュメンタリー3日 特別版 ― アバウトタイム」の撮影が進行中であることを明らかにした。
今回の特別版制作は、最近SNSで話題となった『ドキュメンタリー3日』の映像がきっかけだ。そこには、10年前にアンドン駅で出会った2人の女子大生と担当PDが「10年後にまた会おう」と交わした約束が収められている。

2015年8月30日に放送された『青春、旅立ちへ…ネイルロ列車旅行72時間』編で、女子大生はPDに「またドキュメンタリーを撮ってください、10年後に」と冗談めかして話し、「2025年8月15日、ここで会いましょう!」と笑顔で約束した。PDも「約束だ」と応じ、小指を差し出すと、2人は一瞬驚きつつも「2025年8月15日、アンドン駅、7時48分」と具体的に再会日時を告げた。PDも「オーケー、全部撮りましたよ」と期待を込めて語った。



このシーンは再びネット上で拡散され、「約束が実現してほしい」という声が高まった。SNSやYouTubeのコメント欄には、女子大生の一人とみられる人物が「3年後に必ずアンドン駅でお会いしましょう」と書き込み、さらに注目を集めた。しかし、番組は2022年に放送を終了しており、実現は難しいとの見方もあった。

そんな中、視聴者の熱い反響を受けてKBSが動いた。9日、公式SNSで「10年前の約束を果たす」として特別版の制作を予告。『ドキュメンタリー3日 特別版 ― アバウトタイム』は22日午後10時から放送予定だ。
そして13日、Instagramストーリーを通じて特別版の撮影開始を報告。安東駅近くのカフェとみられる場所で制作陣が打ち合わせを行う様子とともに、「10年前の約束、そしてこの時代のロマンについて」という文字が添えられ、ファンの期待を高めた。


ネット上では「これを機に『ドキュ3日』が復活してほしい」「本当にロマンが訪れる」「毎週見たい」「ワクワクが止まらない」「ぜひ再放送を」など、番組復活を望む声が相次いでいる。
『ドキュメンタリー3日』は2007年5月3日から2022年3月13日まで約15年間放送され、3日間にわたり市民の生活を密着取材し、その喜怒哀楽をありのまま伝えて人気を博した。だが、新型コロナウイルスの影響でインタビューや屋外撮影に制限が生じ、長い歴史に幕を下ろした。
終了後も、多くの視聴者が番組を懐かしみ、平凡な市民の物語や率直な言葉がもたらす温もりと感動を語り継いだ。10年前の約束を胸に再びカメラを手にした制作陣が、今回も視聴者にロマンあふれる物語を届けられるか注目される。
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