韓国のショートフォームドラマが再び海外市場で旋風を巻き起こしている。ショートフォーム専門制作会社ニュー・ユニバースが代表作『こんにちは、オッパたち(韓国語原題訳)』に続き、最近公開した『今世は財閥家の末嫁(Reborn : Chaebol Bride’s Payback)(韓国語原題訳)』が公開直後に海外チャート上位に入り注目を集めている。

転生・復讐・泥沼を融合させたショートフォームドラマ
『今世は財閥家の末嫁(Reborn : Chaebol Bride’s Payback)(韓国語原題訳)』は、婚約者の裏切りによって無念の死を遂げたヒロインが転生後に復讐を繰り広げる物語である。転生・復讐・泥沼という韓国ドラマ特有の要素をショートフォームに圧縮したのが特徴だ。
ニュー・ユニバースによると、この作品は先月21日の初公開からわずか3日で中国リサーチ機関「广大大」のグローバルショートフォーム週刊ランキングで8位を記録。さらに中国のショートフォームデータプラットフォーム「剧查查」韓国地域週刊ランキング(8月25日〜31日)では1位を獲得し、韓国ショートフォームドラマとして初めて本格的な海外成果を出した。
韓国ショートフォームドラマの二重ヒット
ニュー・ユニバースの前作『こんにちは、オッパたち(韓国語原題訳)』も同期間「剧查查」韓国地域チャートで2位を記録。結果的に1位と2位を同時に占め、これまで中国や米国制作会社が主導してきたショートフォーム市場で韓国作品が頭角を現した初の事例となった。
ニュー・ユニバースは「Kショートフォームドラマがグローバル舞台でこのような成果を上げたのは異例だ。企画力と制作力が認められ、海外プラットフォームからのラブコールが続いている」とコメントした。

グローバル市場攻略の本格化
ニュー・ユニバースは今年だけで約20本のショートフォーム制作を進行中。女優ホン・スヒョン主演の『I’m Just a Maid But He Only Wants Me』はシンガポール拠点プラットフォーム「GoodShort」を通じ今月公開される予定だ。
泥沼設定と転生・復讐の物語を圧縮したショートフォームドラマ『今世は財閥家の末嫁(Reborn : Chaebol Bride’s Payback)(韓国語原題訳)』が公開直後に海外チャートに進出したことは、韓国ショートフォームの可能性を立証する出来事だった。前作『こんにちは、オッパたち(韓国語原題訳)』と合わせてニュー・ユニバースが海外チャート1〜2位を独占した事実は、単なるヒットを超えてKドラマがグローバルショートフォーム市場で新たな地位を確立し得る象徴的な事例と評価されている。

「ショートフォームドラマ」とは
ショートフォームドラマとは、1話あたり1〜2分、長くても10分以内で制作される超短編ドラマ形式である。近年モバイル世代であるZ世代や20〜30代を中心に爆発的な人気を集め、コンテンツ産業の新たな潮流となっている。
平均1〜2分前後のエピソードが数十〜数百話積み重なって一つのドラマを構成。スマホ視聴に最適化された縦型映像、スピーディーな展開、刺激的な設定とクリシェの活用が大きな特徴だ。配信はOTT(WATCHAの「ショッチャ」、TVING、NAVER NOWなど)からTikTok・Instagram・YouTube Shortsまで幅広く行われている。ビジネスモデルも課金、広告付き無料、サブスクリプションなど多様だ。
短時間で消費できる即時性と高い没入感が人気の背景にある。1〜2分で起承転結を見せ、漫画やウェブトゥーンのように軽く楽しめる点が現代人のライフスタイルに合致する。また低コスト・高効率の制作構造により新人俳優や作家の登竜門となり、ロマンス・泥沼・コメディ・ファンタジーなど多彩で刺激的な素材を「麻辣味」コンテンツとして展開している。
一方で短尺の特性上、深みのあるストーリー展開やキャラクター成長には限界があるとの指摘もある。商業性に偏れば単調なクリシェ依存に陥る危険性も弱点とされる。
それでもショートフォームドラマは若い世代を中心にグローバル市場で急速に拡散しており、ジャンルとフォーマットの実験的進化が続いている。独立的IPとファンダムモデルの構築を通じ、今年の大勢コンテンツトレンドとして確固たる位置を占めつつある。
コメント0