国内で『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 』の長い独走を断ち切り、映画興行ランキングの1位を獲得した映画が、韓国でも興行中だ。

19日に国内公開された『劇場版「チェンソーマン レゼ篇」』(以下『レゼ篇』)は、『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 』を打破し、初週末映画興行ランキングの1位に輝いた。さらに、これは国内人気ゲーム原作の『8番出口』や、累計1,000万人の観客を突破したイ・サンイル監督の『国宝』といった話題作をも上回る記録である。
『レゼ篇』は公開3日で興行収入12億円を記録し、累計観客80万7,000人を突破する快調なスタートを切った。そのため、韓国ファンの間でも大きな興奮を呼んだ。
29日午後12時現在、韓国映画振興委員会の映画館入場券統合電算網による日別映画興行ランキングでは、『レゼ篇』はパク・チャヌク監督の『仕方ない』に次いで2位にランクイン。これは『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 』や『顔』を超える順位であり、累計観客数も公開5日で47万人を突破する成果を示している。
今回の作品は、全世界で3,000万部以上を売り上げた藤本タツキ原作の『チェンソーマン』から、最も人気のあるエピソードを描いた初の劇場版である。

漫画『チェンソーマン』では、主人公「デンジ」がチェーンソーの悪魔「ポチタ」と出会い契約を結び、悪魔捕獲のために公安に入って事件を解決する。一方、劇場版では、「デンジ」が正体不明の少女「レゼ」と出会い、恋に落ちる展開が描かれる。
『チェンソーマン』の世界では、悪魔が実在し、人々が恐れる対象によって悪魔の力が左右される。設定によれば、例えば、コーヒーを恐れる人はほとんどいないため「コーヒーの悪魔」は力が弱いが、幽霊を恐れる人が多いことから「幽霊の悪魔」は力が強いとされる。
劇場版の最大の魅力は何と言ってもアクションだ。高品質な作画で知られる制作会社MAPPAは、TVシリーズに続き今回も華麗なアクションシーンで注目を集めている。非常に速いスピードと激しい打撃感で展開されるアクションは、観る者に圧倒的な迫力を与える。
また、原作者の藤本タツキ独自の感性も大きな魅力となっており、既存の少年漫画には見られない、哲学的かつ奇妙な感性と映画的演出を遺憾なく披露し、独自の世界観を完成させている。

ここで、日本を代表するシンガーソングライター、米津玄師が再び『チェンソーマン』とタッグを組んだ。彼は以前、TVシリーズ『チェンソーマン』のオープニング曲「KICK BACK」においてそのシナジーを見せた。今回の劇場版では新曲「IRIS OUT」が公開され、大きな反響を呼んでいる。
『鬼滅の刃』とともに、日本を代表するアニメーション作品として評価される『チェンソーマン』の劇場版が、韓国と日本でどのような大記録を打ち立てるのか、今後の展開に注目が集まっている。
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