「殺人者なのに人を救う」。Disney+が2026年の期待作として挙げたミステリー・スリラー『BLOODY FLOWER/ブラッディ・フラワー』(以下『ブラッディ・フラワー』)が4日午後5時に公開される。

不治の病患者を治療できる能力を持つ「連続殺人犯」という破格の設定、そしてリョウン、ソン・ドンイル、クム・セロクが正面からぶつかり合う3者対立構図が公開前から話題を呼んだ。1・2話の予告編が公開されると「設定からしてすごい」、「Disney+が盛り上がっている」という反応が続き、初日から視線が集まる雰囲気だ。
『ブラッディ・フラワー』はイ・ドンゴン作家の小説『死の花』を原作としている。主人公イ・ウギョム(リョウン)は不治の病患者を治療できる能力を持つ天才医師だが、同時に恐ろしい連続殺人犯でもある。さらに危険な点は、殺人の動機が「治療薬の開発」であるということだ。善と悪を単純に分けられない倫理的ジレンマを正面に立たせる。事件の「真実」よりも重い質問が続く。救うのか、裁くのか。

この質問は3人の人物の衝突によって鮮明になる。病気の娘を救うためにイ・ウギョムを弁護しなければならない弁護士パク・ハンジュン(ソン・ドンイル)、自分の信念を信じて突き進む検事チャ・イヨン(クム・セロク)、そして法と道徳の境界で揺れる被告イ・ウギョム。同じ事件を巡って捜査・起訴・弁護がそれぞれ異なる論理でぶつかり合う構造が作品の推進力だ。
予告編は手術室を連想させる空間から始まり、警察の急襲と検事の登場で事件が「法の判断台」に上る瞬間を素早く交差編集する。続いて弁護士も加わり対立構図が一気に完成する。

「キャスティングがすごい」という反応が出る理由も明らかだ。リョウン、ソン、ドンイル、クム・セロクを中心にシン・スンファン、チョン・ソリまで堅実な俳優陣が参加し、作品の重みを支える。ソン・ドンイルは作品のために10kgを減量し、13〜14分に及ぶロングテイクの裁判シーンを一気に撮影したと明らかにした。
「すべてのシーンの撮影前にテーブルリーディングを繰り返し、すべての俳優とスタッフが一丸となって全台本を丸暗記するほど厳しく準備した」という言葉は「法廷シーン」が単なる飾りではなく、核心の舞台であるという信号だ。

リョウンはイ・ウギョムを「悪人」としてだけ押し進めない。「殺人は悪いが、不治の病患者を治療しようとする意図を持ったウギョムに同情を感じ、彼を救いたいという気持ちで演じた」と語った。ハン・ユンソン監督も「それぞれの信念を持ったキャラクターたちが激しくぶつかり合う作品」とし、「人を救う連続殺人犯という破格の設定を納得させるためにリハーサルとリーディングに異例の多くの時間を割いた」と強調した。「設定の良さ」ではなく「説得」で引っ張っていく方向だ。
クム・セロクの変化も目を引く。彼女は冷徹な検事チャ・イヨンに変身し、捜査の前面に立つ。制作発表会では「鋭いイメージを作るために監督と相談の上、ボブスタイルに挑戦することになった。新しい感じで映像に残せることができて満足のいく変身だった」と明らかにした。キャラクター自体が「必ず勝たなければならない検事」として設計されているため、事件を押し進める推進力が緊張感を引き上げる展望だ。

制作発表会で投げかけた核心的な質問は作品の結を整理する。「イ・ウギョムを救うのか、裁くのか」。ソン・ドンイルは「弁護士としてウギョムは明らかな殺人者」とし、断固たる立場を示し、リョウン、チョン・ソリ、ハン・ユンソン監督は「救おうとする意図と家族を思う気持ち」を根拠に「救いたい」という方に重きを置いた。クム・セロクは「生命の価値は優劣をつけられない」という慎重な態度を示し、シン・スンファンは「娘を持つ父親の立場から救いたい。この質問自体が視聴者に投げかける質問になる」と強調した。結局この作品は「犯人を捕まえる物語」に留まらない。判断の不便さを最後まで引っ張っていくジャンル物だ。

公開当日の観戦ポイントは明確だ。破格の設定をどれだけ早く説得するか、法廷・捜査・弁護の3者構図をどれだけ鋭く押し進めるか、そして「殺人者なのか、救い手なのか」という質問を視聴者が最後まで掴んでいられるかだ。『BLOODY FLOWER/ブラッディ・フラワー』は、4日午後5時にDisney+で公開される。
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