映画『王と生きる男』が600万人の観客を突破した中、作品内で錦城大君を演じた俳優イ・ジュニョクの経歴が再び注目を集めている。単なるキャスティング秘話ではない。実際に朝鮮王室直系の子孫であるという事実が驚きの形で公開されたからだ。

『王と生きる男』の演出家であるチャン・ハンジュン監督は今月中旬、ソウルのある劇場での舞台挨拶でイ・ジュニョクを紹介し、「錦城大君役を務めたイ・ジュニョクは全州李氏だ。本物の王族だ。世宗大王の兄である孝寧大君の直系の子孫」と明かし、皆を驚かせた。現場にいた観客たちの間から感嘆の声が上がった。チャン監督は続けて「王族であるという事実を忘れないでほしい」と付け加え、笑いを誘った。
イ・ジュニョクは全州李氏で、朝鮮太宗の二男である孝寧大君の直系の子孫として知られている。孝寧大君19代目の子孫であるという説明もあった。孝寧大君は王位に就かなかったが、朝鮮初期王室の象徴的な人物である。世宗大王の兄で、一時王位継承候補として挙げられたが、政治的野心を見せず忠寧大君に王位を譲った人物として記録されている。

映画の役割と実際の血統が絡み合い、観客の関心はさらに高まった。イ・ジュニョクが演じた錦城大君は端宗の叔父で、世祖の王位簒奪後に復位運動を主導した人物である。作品内では力を持つ唯一の先人として描かれている。チャン監督は以前のインタビューで錦城大君について「高潔な人物であり、正義の人物だ。気概があるので、かっこよく演じてほしいと思った」と述べた。
観客たちの間では「実際の王室の子孫が王族を演じたという点」が映画の没入度を高めたという反応が出ている。ただしイ・ジュニョクは作品の宣伝過程で自らの血統を前面に出さなかった。舞台挨拶を通じて監督が直接公開する形で知られた。演技力とキャラクターの解釈が先に評価された後に遅れて知られた事実である点が興味を引く。

『王と生きる男』は癸酉靖難の後に廃位された端宗イ・ホンウィが江原道・寧越・清冷浦(カンウォン道ヨンウォル・チョンリョンポ)に流刑される様子を描いた時代劇である。ユ・ヘジンが村の村長オム・フンドを、パク・ジフンが端宗を演じた。ユ・ジテはハン・ミョンフェを演じた。流刑地を誘致して村を復興させようとするオム・フンドと幼い王端宗の関係、そしてハン・ミョンフェの牽制と錦城大君の復位の動きが交差しながら展開される。実話を基にした物語構造と人物間の緊張感が興行の原動力となった。
映画は公開20日目に600万人の観客を突破した。映画館入場券統合電算網によると、24日現在の累積観客数は602万4,348人である。1日あたり19万5,485人を追加し、ボックスオフィス1位を維持した。600万人突破のスピードは『王の男』(29日)、『使徒』(26日)よりも早い。時代劇ジャンルがこのようなスピードで観客を引き寄せた例は最近では珍しい。

時代劇の興行と俳優の血統問題が絡み合い、『王と生きる男』は単なる興行作を超えて話題性を持ち続けている。600万人の高地を越えた現在の傾向であれば、追加の観客流入も可能だという観測が出ている。ただし、これは興行の流れに基づく推測に過ぎず、具体的な数字は今後の観客動員の推移に依存している。
作品の完成度、俳優たちの演技、予想外の王室の子孫キャスティング秘話が加わり、『王と生きる男』はさまざまな層で語られている。歴史と現在が交差したこの異色の接続は、当分の間映画の話題の中心に留まる可能性が高い。

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