10日、聯合ニュースは、韓国の軍当局が北朝鮮に対抗する心理戦の手段である軍事境界線付近の拡声器を本日は稼働しないと報じた。
韓国軍の情報筋は「状況を把握しながら管理する必要がある」と述べた。政府の情報筋も「前日に最前線にある拡声器の稼働を再開したからといって、毎日必ず稼働するわけではない」と話し、頻度を管理する必要性を指摘した。
軍当局は、北朝鮮の汚物風船に対抗し、前日9日、北朝鮮に対する拡声器放送を6年ぶりに再開したが、南北の緊張の高まりを考慮し、この日は稼働しないことにしたようだ。さらに、北朝鮮の反発が思ったよりも大きくなかったこと、キム・ヨジョン労働党副部長以外の談話や声明が発表されていないこと、ユン・ソギョル大統領が中央アジア3カ国を訪問中であることも拡声器放送の稼働日程に影響を与えているとメディアは伝えた。
関連し、イ・ソンジュン合同参謀本部広報室長は「状況に応じて柔軟に戦略を決め作戦を実施している」と説明した。
北朝鮮のキム・ヨジョン氏は前日の談話で「北朝鮮を批判するビラ散布と拡声器放送を韓国が続ける場合には、新たな対抗措置に出る」と警告していた。
北朝鮮の国営通信社「朝鮮中央通信」を通じて配布した談話で「我々の対抗措置は9日中に終了する予定だったが、状況は変わった」と強調した。
彼女は「確認すればわかることだが、我々は政治的メッセージのない空の紙封筒を散布しただけで、扇動する目的はない」とし、韓国に対しては、「拡声器放送での挑発を再開するという敵対的な行為を公式化し、対立構造を引き続き作りだしている」と批判した。
そして、「韓国の分別ない幼稚な行為を強く非難する」とし、「自分たちの要求を聞き入れない場合、韓国は休む暇もなく紙くずを拾う屈辱を味わうことになるだろう」と強気に述べた。
最後に「これ以上の対立を煽る危険な行為はすぐに停止し、反省するよう厳重に警告する」と談話を締めくくった。
一方、キム・ヨジョン氏は談話の中で「新たな対抗措置」に言及し、より挑発的な行為を行う意向を示したが、具体的な内容に関する説明は特になかった。
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