最近流行っている「バレ」はどのような運動なのか?
アイドルグループ4minuteの元メンバー、ナム・ジヒョンがバレのインストラクターとして活動しているとの近況が伝えられている。彼女は日頃からInstagramを通じてバレという運動を積極的にPRしている。
バレは、ヨガのように柔軟性を高め、ピラティスのようにコアを鍛え、バレエのように優雅な動きを学べることから人気を集めている。
バレとは元々バレエで使用されるバー(Bar)のことを指す。ダンサーが基本姿勢を習得するために使うバーのことだ。しかし最近、このバーが運動器具として使われるようになった。ジムで鉄棒を使って懸垂をするように、バレ運動ではこのバーを掴んで脚や腕、体幹を集中的に動かす。

この運動の最大の特徴は、ピラティスとは異なり小さくてゆっくりとしたジェスチャーを繰り返すことだ。つま先を上げて下げたり、膝を軽く曲げ伸ばしたりする。一見すると非常に簡単そうだが、実際にやってみると違う。同じ動作を20~30回繰り返すと太ももが震え、筋肉が疲れる。しかし、それだけ効果は確実だ。
バレは大きく3つの要素から成り立っている。まず、バレエの基本姿勢だ。正しい姿勢と柔軟性を重視し、一つ一つの動きが優雅だ。続いて、ヨガの静的な呼吸法と集中力が取り入れられている。ジェスチャーを維持しながら深く呼吸することで、体の内側の筋肉を刺激できる。最後に、ピラティスのようにコア筋群を鍛える要素が多い。中心をうまく保てないと姿勢が崩れてしまうからだ。
このようにバレは単に汗をかく運動ではなく、姿勢を矯正し、細かな筋肉を鍛え、体型を美しく整える運動だ。実際にバレを継続すると、背筋が伸び、骨盤が整い、腹部や内もものラインが引き締まる。
運動強度は見た目とは裏腹にかなり高い。筋力トレーニングの経験が少ない人なら、初日から筋肉痛を感じることもある。特に普段あまり使わないお尻、内もも、ふくらはぎの後ろ側などが張ってくる。これはバレが普段使わないインナーマッスルを刺激する運動だということを示している。

そして、バレは体重の減量にも効果的だ。有酸素運動のように心拍数を上げることはないが、長時間にわたり集中して筋肉を使うことで脂肪が徐々に燃焼する。何より、体のラインを整えることに特化している。ジムで筋肉を大きくするよりも、長く引き締まった筋肉を作りたい人に適している。
バレは特別な器具を必要としない。ほとんどのジェスチャーは自重で行え、壁や椅子、簡単な小道具があれば自宅でも実践できる。最近ではYouTubeチャンネルやストリーミングサービスでバレのホームトレーニング動画を簡単に目にすることができる。
運動が苦手な人や関節が弱い人にも適している。膝に負担をかけない範囲でジェスチャーを調整でき、骨盤や腰に痛みがある人も自分のペースで運動できる。そして、妊婦や産後の女性向けのバレクラスも別途用意されている。
ただし、姿勢が何より重要だ。間違った姿勢で行うと腰や首に負担がかかる可能性があるため、初心者は最初、専門のインストラクターの指導の下で正しい動きを習得することが望ましい。基本をしっかり身につければ、自宅でも安全に運動できるようになる。

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