スペインのデル・マール研究所が実施した調査によると、朝食を摂取することが中高年の体格指数(BMI)やウエスト周囲の減少に効果的であることが分かった。
この研究では、代謝症候群を持つ50歳以上の中年380人を対象に3年間の追跡観察を行った。参加者を約400kcalの朝食を摂取するグループと摂取しないグループに分け、その影響を調査した。代謝症候群は、糖尿病、心疾患、脳卒中のリスクを高める状態で、以下の条件のうち3つ以上を満たす場合に該当する:男性のウエスト周囲が102cm以上、女性が88cm以上、中性脂肪値150mg/dL以上、HDLコレステロール値が男性で40mg/dL未満、女性で50mg/dL未満、血圧が130/85mmHg以上、空腹時血糖値が110mg/dL以上だ。
研究の結果、朝食を摂取したグループは摂取しなかったグループに比べ、BMIが低く、ウエスト周囲が平均2.5cm小さいことが明らかになった。研究を主導したカルラ・アレハンドラ博士は、「朝食は夜間の長い空腹を解消し、体にエネルギーを供給する重要な役割を果たす」と述べ、朝食摂取が新陳代謝を活性化し、昼食や夕食での過食を防ぐ可能性があると説明した。
さらに、1日の食事回数とインスリン抵抗性リスクとの関連も調査された。先月、国内の研究チームが発表した研究によると、1日3食以上を摂取する中高年層は、3食未満の場合に比べてインスリン抵抗性のリスクが約12%低いことが判明した。また、体重、空腹時血糖値、中性脂肪値も良好に維持されていた。
中高年層は新陳代謝の速度が低下し、筋肉が減少し始める時期にある。このため、複合炭水化物、タンパク質、健康的な脂質をバランスよく含む朝食を摂ることで必要な栄養素を補給し、その後の食事量を調整することが重要である。
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