天文学的な制作費が投入された韓国ドラマが、NetflixのKコンテンツ史に新たな歴史を刻んでいる。総制作費600億ウォン(約59億7,000万円)、1話あたり約37億5,000万ウォン(約3億7,312万5,000円)がかけられた『おつかれさま』が『イカゲーム』シーズン2(以下『イカゲーム2』)や『ザ・グローリー』を抑え、歴代最高の話題性を記録したと明らかにされた。

オンライン話題性分析機関「グッドデータコーポレーション」が7日に発表した資料によると、公開から5週目までの『おつかれさま』の累積話題性スコアは、以前1位だった『イカゲーム2』や2位の『ザ・グローリー』を上回ったという。ただし、今回のランキングには2021年公開の『イカゲーム シーズン1』の記録は含まれていない。グッドデータの公式OTTオリジナルドラマ話題性調査基準が2022年から適用されたためだ。

グッドデータの週間話題性調査は、ニュース記事、ネットユーザーの反応(Voice of Netizen)、動画コンテンツ(クリップやショートフォーム)、SNSなど、様々なプラットフォームで発生したプログラム関連の情報とユーザー反応を総合的に分析して行われる。
特に注目すべき点は、Netflixが『おつかれさま』で従来の「一括配信」戦略を変更し、初めて「分散配信」方式を採用したことだ。この新しい配信方式が視聴者の持続的な関心を引き、口コミによる話題性の向上につながったと分析されている。業界では、このことを機にNetflixの今後のコンテンツ配信戦略に変化があるかどうかにも注目が集まっているという。

グッドデータのウォン・スンウPDは、この現象について詳細な分析を行った。「後半に向かうほど、楽しさ(Fun Index)が高まる作品においては、分散配信が効果的だ」とし「逆に作品の完成度や興行成績に確信がない場合は、一括配信の方が有利になることもある」と説明した。
2025年に入ってから、韓国ドラマの話題性はさらに高まっている。『イカゲーム2』『トラウマコード』『メロムービー』『おつかれさま』など、今年配信されたNetflixオリジナルドラマ4作品は驚異的な成果を上げているのだ。これら4作品の累積話題性スコアは、2024年に配信された14作品の合計を超える記録を達成したとされている。
話題性の指標を見ると、『おつかれさま』の人気は持続的に上昇しているという。4月の第1週に行われたTV-OTT統合ドラマ部門の話題性調査では『おつかれさま』は5週連続で1位に輝き、先週新たに配信されたNetflixの『悪縁』が2位にランクインした。その結果、Netflixドラマが同時に1位と2位を占める快挙を達成することとなった。

先月28日に最終回(13~16話)が公開され、『おつかれさま』がその長い物語を締めくくった。この作品で主演を務めたIUさんは、1人2役で見事に演じ分け、エスンとクムミョンを行き来する彼女の演技は視聴者から高く評価された。
IUさんは所属事務所であるイダムエンターテインメントを通じて「様々な世代の多くの物語が詰まった『おつかれさま』で、少女エスンとクムミョン演じることができて本当に光栄でした」と感想を述べた。続けて「辛い時ほど、黙々と慰めや応援を分かち合うドドン里の人々のように、長い間多くの視聴者の皆さんのそばに寄り添い、温かい作品として記憶されることを願っています。熱心に応援してくださった視聴者の皆さん、本当にありがとうございます」と作品に対する愛情と深い感謝の気持ちを表したという。
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