まさに予想外の展開だ。視聴率で競合作品に惨敗していたが、1位を奪い、再び話題性を証明した作品がある。超豪華キャストと斬新なストーリーで放送前から大きな注目を集め、初回放送から視聴率8.1%を記録した、ディズニープラスとKBS2の合作ドラマ『TWELVE トゥエルブ』に関する話である。

グッドデータコーポレーションの調査によれば、8月第3週目のTV・OTTドラマ検索反応ランキングで『TWELVE トゥエルブ』が1位に輝いた。これは、競合作品であるtvNドラマ『暴君のシェフ』を抑えた結果であり、『暴君のシェフ』は4位に留まった。
『TWELVE トゥエルブ』は東洋の十二支をモチーフとしたシリーズで、人間を守護するために人間の姿で生きる12天使たちが悪の集団に立ち向かい戦うアクションヒーロー作品である。
続いて、2位はJTBCドラマ『エスクワイア: 弁護士を夢見る弁護士たち』、3位はENA『宝のような私のスター』、4位はtvNドラマ『暴君のシェフ』、5位はNetflixオリジナルシリーズ『エマ』、6位はKBS2ドラマ『華麗な日々』、7位はtvNドラマ『初、恋のために』、8位はSBSドラマ『TRY~僕たちは奇跡になる~』、9位はKBS2ドラマ『女王の家』、10位はディズニープラスのドラマ『パイン ならず者たち』がランクインした。

23日に初放送された『TWELVE トゥエルブ』は、俳優マ・ドンソクが『元カレは天才詐欺師 〜38師機動隊〜』以来9年ぶりの復帰作として話題となった。ニールセンコリアによれば、全国世帯基準で初放送が8.1%という異例の視聴率を記録したという。しかし、第2話では2.2ポイント下落し5.9%となり、悔しい結果となった。各回の放送時間が約40分程度であることを考えると、なお惜しい数字である。
『TWELVE トゥエルブ』が第2話で視聴率の下落が見える一方、 『暴君のシェフ』は初回4.8%から第2話で6.6%へ上昇し、逆転を果たした。tvNが数年間にかけて週末午後9時の時間帯を独占していたが、KBS2TVが新たな時間帯を編成したことで、両作品の競争は今後さらに激化すると予想される。

『TWELVE トゥエルブ』は、12天使が人間界を守るために悪の勢力と戦う物語である。これにより、キャスティングのみならず企画段階から独創的な世界観が構築され、韓国版マーベルの誕生への期待が高まっている。
特にマ・ドンソクは脚本作業に直接参加し、自身のキャラクター形成に積極的に取り組んだと伝えられている。本作には、マ・ドンソクのほか、ソ・イングク、パク・ヒョンシク、ソン・ドンイル、イ・ジュビンなど、卓越した演技力を持つ俳優陣が多数出演している。

しかし本作の公開後、視聴者の間では展開のスピードが期待以上に鈍く、ドラマへの没入感を妨げるCG技術に対する不満の声も多く上がっている。
さらに全8部作であるにもかかわらず、初期回がキャラクター紹介と状況説明に費やされ、スピード感が損なわれた上、作品の核となるアクションが予想ほど見事でなかったとの意見がある。
何より、CG技術は悪役の登場シーンやメイン悪役「オグイ」(パク・ヒョンシク)の召喚シーンで十分に機能せず、酷評を受けた。完璧とは言えないCG技術が視覚的な緊張感を損ねたという分析である。

一方、韓国地上波の視聴率とは異なり、ディズニープラスでは好意的な反応が得られている。初公開直後、『本日の韓国トップ10』ランキングでしばらく1位を維持していた『パイン ならず者たち』を一気に追い抜きトップに立ち、28日にはグローバルTOP TV shows部門で4位にランクインした。27日に9位であったことを考えると、グローバル的にも良好な成果を挙げていることが分かる。
先に、24日に放送された第2話では、数千年にわたり世界を守ってきた十二支の天使たちが、一夜にして全ての力を失い、平凡な人間に転落する衝撃的な展開が繰り広げられた。また、長期間封印されていた絶対悪「オグイ」(パク・ヒョンシク)が復活し、世界が混乱に陥る様子が描かれ、混乱を招いた。
虎の力を持つリーダー、テサン(マ・ドンソク)は現在、闇金業者として身を隠しており、ヨンインの天使ミル(イ・ジュビン)は予知能力で不吉な未来を察知して不安に襲われている。かつて牛、兎、羊、鶏を象徴していた4人の仲間をすでに失った天使たちに、絶体絶命の危機が迫り、緊張感が高まっている。
『TWELVE トゥエルブ』は毎週土日曜の午後9時20分にKBS2TVで放送され、OTTプラットフォームのディズニープラスでも視聴可能である。
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