ハリウッドを代表するスター、ブルース・ウィリスの妻が、夫の死後に脳を提供する意向を明らかにした。

米メディア・コミックス・ベーシックによると、ブルース・ウィリスの妻エマ・ヘミング・ウィリスは自身の著書『予想外の旅』の中で「研究のため、ブルース・ウィリスの死後に彼の脳を提供するつもりだ」と記したという。
エマは「この決断は感情的にはつらいものだが、前頭側頭型認知症(FTD)を科学的に理解するために必要なこと」と説明した。
ブルース・ウィリスの家族は2022年、彼が失語症の診断を受け引退することになったと発表した。翌2023年には前頭側頭型認知症を患っていることが公表された。前頭側頭型認知症は主に45歳から64歳で発症し、人格変化、言語障害、運動機能低下などを引き起こすことが知られている。
7月には、ブルース・ウィリスが歩行不能となり、会話や文字の読み書きも難しい状態にあると報じられ、世界中のファンに大きな衝撃を与えた。

現在ブルース・ウィリスは、家族と暮らしていた自宅を離れ、24時間体制の専門ケアを受けられる施設で過ごしているという。
家族と離れて専門施設でケアを受ける形については、一部で懸念や批判の声もあった。これに対しエマは「最も難しい決断の一つ。認知症は家庭ごとに状況が全く異なる。各家族の事情と、患者にとって最善の方法を選ぶべき」と語った。
最近では、娘のルーマー・ウィリスがSNSを通じて父ブルース・ウィリスの近況を間接的に伝えた。「父はどう過ごしているのか」という質問に対し、ルーマーは「よく聞かれる質問だけど、とても答えづらい質問」と前置きし「前頭側頭型認知症を患う人なら誰であっても、良い状態とは言えない。その中でも、父は同じ病を抱える方々の基準では比較的穏やかに過ごしている」と慎重に言葉を選んで答えた。

ブルース・ウィリスは1980年の映画『第一の大罪』で俳優デビューした。以降『ダイ・ハード』『パルプ・フィクション』『12モンキーズ』『フィフス・エレメント』『アルマゲドン』『シックス・センス』など数多くの作品で活躍し、世界的な人気を誇るハリウッド俳優となった。1987年にデミ・ムーアと結婚し3人の娘をもうけたが、2000年に離婚、2009年にエマ・ヘミングと再婚し、2人の娘が生まれている。
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