
マンション火災の現場で避難できなかった住民を捜索するため、消防当局が出入口を強制的に開けた結果、数百万ウォン(約100万円)の修理費を負担することとなったことが明らかにされた。
24日、光州北部消防署によると、先月11日午前2時52分頃、光州市・北区・新安洞の4階建てマンションの2階住戸で火災が発生したという。通報を受けて出動した消防士たちは、火災消火活動と同時に人命救助にもあたった。
消防士たちは2階と3階の各住戸の扉を叩き、中にいた住民5名を外へ避難させた。また、煙を避けるために屋上へ上がった住民2名も救助し、1階にいた2名は自力で避難したと伝えられた。さらに消防士たちは、深夜だったため眠り込んで避難できなかったり、煙を吸い込んでしまった他の住民がいる可能性があると判断したという。
そのため、扉が閉まって反応のなかった2~4階の6住戸の玄関ドアを開ける過程で、ドアとドアロックを破損した。
東亜日報によると、これを知った住民1名が北部消防署に修理費を請求したという。
通常、このような場合は建物所有者が加入している火災保険会社に修理費を請求するが、火災保険に加入していなかったことが判明し、消防署に補償を求めたのである。
消防当局は、残りの5住戸についても修理費を受け取れるよう、韓国地方財政公済会が加入している保険会社に玄関ドアの修理費と1階の浸水被害費用など、合計1,168万ウォン(約122万円)を請求した。
なお、浸水費用660万ウォン(約69万円)は保険会社から支払われたものの、6住戸分の玄関ドア修理費508万ウォン(約53万円)は保険の対象外となったため、結局、北部消防署は光州市の予算で補償することを決定したということが明らかになった。
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