大惨事を引き起こした全羅南道・務安国際空港での済州航空機事故。最後の最後まで事故を防ごうと奮闘している操縦士の姿を捉えた写真がネット上で公開となり、人々の心を打った。
30日、オンラインコミュニティ「エフェムコリア」には、前日に起きた済州航空機事故の目撃者が撮影し、テレビ局へと情報提供をした動画のスクリーンショット画像が投稿された。
乗客181名を乗せた済州航空機が着陸進入中、滑走路外壁に衝突する直前の様子を捉えた写真であった。
拡大された機首部分には、操縦室で腕を伸ばし何かを掴んでいる人影がかすかに写し出されていた。
まるで操縦士が操縦桿をぐっと握り、必死に機体を制御しようと懸命に力を注いでいるかのような様子であった。
投稿者は「通常の場合、着陸時に操縦士が何かを掴んだりはしないと耳にしたため、この写真を見てより悲しみが増した」と胸が張り裂けるような心の痛みを表現した。
韓・国土交通部によると、大惨事となった済州航空機の操縦士は機長Aさん(45歳)と副操縦士Bさん(35歳)であり、両者の飛行経験を合わせると8000時間を超えるという。
A機長の飛行経験は6823時間、B副操縦士は1650時間であると明らかにされた。
A機長は2019年3月から済州航空で機長を務め、B副操縦士は昨年2月から副操縦士として勤務していたという。済州航空入社前は、民間航空教育機関の教官などを務めていたとされている。
前日午前9時3分頃、全羅南道の務安郡・望雲面にある務安国際空港の滑走路で、タイ・バンコク発務安行きの済州航空7C2216便がランディングギアを正常に作動できなかったことにより滑走路を逸脱し、滑走路外壁に衝突した。
乗客および乗員計181名中、179名(男性84名、女性85名、性別未確認10名)が死亡し、機体後部の非常口付近にいた生存者の男女客室乗務員2名は現在病院で治療を受けているという。
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